ウクライナで18歳の男が拘束、ナショナリストの元議員射殺めぐり

AI要約

ウクライナ西部のリビウで元議員が射殺され、18歳の容疑者が逮捕された。

容疑者は139時間にわたる捜査の末、森林で逮捕された。

被害者はナショナリストであり、ロシア語に対する否定的な立場が知られていた。

(CNN) ウクライナ西部リビウで同国の元議員が射殺された事件で、18歳の男が殺害の疑いで拘束された。地元当局が明らかにした。

リビウ市長はフェイスブックへの投稿で、イリーナ・ファリオン氏(60)が19日、リビウで銃撃され、病院で死亡したことを伝えた。

ウクライナのクリメンコ内務大臣によると、ウクライナ治安部隊と犯罪分析官の専門チームが139時間にわたり逃走経路を捜査し、25日に容疑者を捕らえた。当局は約100ヘクタールの森林を捜索し、監視カメラで容疑者を特定したという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、テレグラムへの投稿で自国の治安部隊を称賛し、感謝を示した。

ナショナリストの議員で教授だったファリオン氏は、ウクライナ東部で話されているロシア語に対し否定的だったことで知られていた。

ファリオン氏は昨年、占領下のクリミア半島にいる親ウクライナの学生から送られたメッセージのスクリーンショットをSNSに投稿。投稿に学生の氏名やその他の個人情報が含まれていたことを受け、ウクライナ保安局は同氏に対する刑事捜査を開始した。この情報は、ロシアの特殊部隊による学生の迫害の根拠となった。

ロイター通信によると、ファリオン氏は11月に行われた捜査の中で当局に対し、ロシアと戦うロシア語を話すウクライナ兵をウクライナ人と呼ぶことはできないと話し、断固として拒絶する姿勢を見せた。

同氏の発言はウクライナ国内で激しい怒りを買うこととなった。