サッカー取材で遭遇「世界のホテル朝食」食べるべきか否か(2)「心温まる」ポーランド、「パンがうまい」フランス、「血のソーセージ」がうまいのは

AI要約

蹴球放浪家・後藤健生が旅先で朝食体験を通じて成長する姿を描く。

ポーランドの民宿での朝食やヨーロッパ大陸の朝食文化について触れる。

フランスやドイツのパンの美味しさ、ベトナムのパン文化についても言及。

サッカー取材で遭遇「世界のホテル朝食」食べるべきか否か(2)「心温まる」ポーランド、「パンがうまい」フランス、「血のソーセージ」がうまいのは

 蹴球放浪家・後藤健生にとって、体は資本である。その大事な商売道具をしっかり気遣うことも、仕事の一環だ。たとえば旅先で朝食を取るか否か、その経験の積み重ねも、現在の蹴球放浪家を形作っているのだ。

 2019年にU-20ワールドカップを見に行ったときに泊まった、ポーランド北部グダニスク近郊の民宿でも朝食が楽しみでした。

 郊外の小さな駅を降りて、5~6分ほど歩いた小高い丘の上にある民宿で、年配のご婦人が切り盛りしていました。

 そして、朝食は時間を指定しておくと、そのご婦人が部屋まで持ってきてくれるのです。パンにバターとジャム。しかし、そこにサラダ、ハム、ソーセージ、チーズ類、ミルク、ピクルス、ヨーグルトが付いています。特にこれが美味しいというわけではありませんし、ある意味で日本のビジネスホテルの朝食にも似ているんですが、どこか手作り感があって美味しくいただいたことを覚えています。

 かわいらしい部屋の内装とか、その民宿のおばさんのお人柄などが織なす雰囲気があるからこそ、朝食がとても温かいものに感じられるのでしょう。

 国によっても、朝食はさまざまです。

 ヨーロッパ大陸の朝食(コンチネンタル・ブレックファースト)というのは、きわめてシンプルで、要するにパンにバターとジャム。それにコーヒー(またはティー)が付くだけです。

 美味しいか否か。それを決めるのがパンです。

 やはり、パンが美味しかったのはフランスとドイツですね。

 フランスではいわゆるフランスパン。パリパリの外皮と、ふっくらとした中身。しっとりした食感。バターとジャムだけで、美味しくいただけます。

 ドイツでは、小麦のパンだけでなく、大麦やライ麦の茶色のパン。僕は、ライ麦パンが好みです。フランスでも、ドイツでも、どちらもわざわざ着替えて食べに出かけるモチベーションを与えてくれるパンです。

 ちなみに、旧フランス植民地であるベトナムもパンが美味しくて有名ですよね。最近は、フランスパンに具材をはさんだベトナム風サンドウィッチの「バーンミー」が、日本でもお馴染みになりました。