南ア中銀、7会合連続で金利据え置き 一部メンバーは利下げ主張

AI要約

南アフリカ準備銀行は主要政策金利を8.25%に据え置いたが、全会一致ではなかった。

クガニャゴ総裁はインフレリスクの上昇傾向を指摘し、利下げを実施する前にインフレ率の低下を望んでいる。

インフレ期待は中銀目標を上回っており、リスクの認識と決定の必要性を強調している。

南ア中銀、7会合連続で金利据え置き 一部メンバーは利下げ主張

[ヨハネスブルク 18日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は18日に開いた会合で、主要政策金利のレポ金利を7会合連続で8.25%に据え置いた。ただ政策決定は昨年9月以降で初めて全会一致にならなかった。

金融政策委員会(MPC)メンバーのうち4人が金利据え置きを支持したが、2人は0.25%ポイントの利下げを主張した。

クガニャゴ総裁はこれまで通りタカ派的な姿勢を維持。メンバー2人が利下げを望んでいるものの、インフレ見通しに対するリスクは上振れ傾向にあるとした。前回の会合では同リスクはおおむね均衡しているとしていた。

クガニャゴ総裁はまた、利下げを実施する前に数回にわたるインフレ率の低下を望んでいるとした上で、過去の数値のみで判断せず、「インフレ見通しを確認し、それに基づいてリスクを認識した上で決定を下す必要がある」と言及。インフレ期待も中銀目標の中間値である4.5%を「不快なほど上回っている」とした。