欧州中銀、政策金利を維持 追加利下げ、慎重に判断

AI要約

欧州中央銀行は政策金利を維持し、追加利下げの時期を慎重に判断することを決定した。

ECBはインフレ目標に向けて着実な進捗を見せており、家計への負担を抑えるために金利を高水準に維持している。

6月のインフレ率は目標に近づいているが、サービス価格の上昇率が引き続き高水準であることが課題となっている。

 【ビラサンジョバンニ(イタリア南部)共同】欧州中央銀行(ECB)は18日に開いた理事会で、政策金利の維持を決めた。6月に4年9カ月ぶりの利下げを決めたが、インフレ再燃の懸念が拭えないことから、追加利下げの時期を慎重に判断する。

 主要政策金利を4.25%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利を3.75%で据え置く。いずれも6月に0.25%引き下げた。

 ECBは2%のインフレ目標を掲げる。ユーロ圏の6月のインフレ率は2.5%に低下し、目標に近づく。ただ、サービス価格の上昇率は依然4%を超えている。ECBは、家計に負担となる物価高騰を抑えるため、金利を高水準に設定してきた。