人民銀、地方銀行の債券投資で新たな調査=関係筋

AI要約

中国中央銀行が地方銀行の債券ポートフォリオについて調査を行う

中国国債への需要が増加し、人民銀が利回りの低下を抑制する方針

人民銀がデータ提出を要請し、金融不安を懸念してリスク監視

人民銀、地方銀行の債券投資で新たな調査=関係筋

[上海 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は一部の地方銀行が保有する債券ポートフォリオについて新たな調査を行った。事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。

人民銀は今月に入り、数千億元相当の中長期債の借り入れが可能だとし、市場の状況に応じて借り入れた債券を売却し、債券利回りの低下を抑制する方針を示している。

銀行関係者によると、人民銀の地方支店が残高やレバレッジ比率、期間、債券のカテゴリー別保有構造などについて調査したという。

人民銀はロイターのコメント要請に応じていない。

景気減速や株式市場の変動を背景にした投資家の質への逃避から中国国債に対する需要が今年急増し、利回りは過去最低を記録。政策当局者の間では、こうした動きが金融不安を招く可能性への懸念が高まっている。

関係者の1人は、人民銀が今週に入り、さまざまななデータの提出を要請したとし、「おそらく、リスクを監視するという唯一の目的が念頭にある」と述べた。

別の関係者は「基本的にはこれまでと同様のフォームへの記入で、最新のデータを把握するためだろう」と語った。

中国の10年債利回りと30年債利回りは今年それぞれ約33ベーシスポイント(bp)、36bp低下している。