中国、石炭火力発電部門の排出削減で行動計画 新技術採用など

AI要約

中国政府は石炭火力発電業界の温室効果ガス排出削減に向けた行動計画を発表した。新しい発電技術の採用などを盛り込んだ。

国家発展改革委員会(発改委)と国家エネルギー局は、低炭素発電技術の採用計画を発表。2025年までに20%の削減目標を掲げる。

低炭素プロジェクトの拡大と地方政府支援に加え、再生可能エネルギーに対する疑念も浮上。

中国、石炭火力発電部門の排出削減で行動計画 新技術採用など

[北京 16日 ロイター] - 中国政府は石炭火力発電業界の温室効果ガス排出削減に向けた行動計画を発表した。新しい発電技術の採用などを盛り込んだ。

国家発展改革委員会(発改委)と国家エネルギー局は、天然ガス発電による炭素排出レベルを石炭火力発電部門のベンチマークに設定。また、バイオマスブレンド、グリーンアンモニアブレンド、炭素回収・利用・貯蔵の3つの低炭素発電技術の採用を計画している。

2025年までに技術の一部を用いた最初の低炭素プロジェクトを始動する。これらのプロジェクトによる平均排出量は23年比で20%削減されるという。

27年までに低炭素プロジェクトを拡大し、運営コストを下げ、平均炭素排出量を23年比で50%削減することを目標に掲げた。

同計画はまた、地方政府に対し、低炭素プロジェクトの立ち上げを支援・助成するよう奨励している。

一方、発改委の報道官は16日、再生可能エネルギーは不安定だとして、石炭火力発電がエネ安全保障の柱であり続けることに変わりはないと語った。