中国の太陽光と風力建設、圧倒的1位…世界の容量の3分の2

AI要約

中国は太陽光発電や風力発電設備の建設で世界トップであり、全世界の3分の2近くの設備が中国製である。

中国は習近平国家主席の目標より6年早く、2021年末までに太陽光と風力の設備総量が1200ギガワットに到達する見通しである。

再生可能エネルギーの普及により、中国の二酸化炭素排出量は昨年ピークに達し、太陽光と風力が普及すれば減少が続く可能性が高いとされている。

中国の太陽光と風力建設、圧倒的1位…世界の容量の3分の2

 全世界で進められている太陽光発電や風力発電の設備の建設の3分の2近くが、中国で作られたものだ。

 米国のシンクタンク「グローバル・エナジー・モニター(GEM)」が11日に公開した中国に関する報告書によると、中国は先月の時点で太陽光180ギガワット(GW)、風力159ギガワットの計339ギガワットの発電設備を建設中だ。

 これは全世界の太陽光発電と風力発電の設備建設総量(約530ギガワット)の64%に達する規模だ。世界2位の米国(40ギガワット)の8倍以上で、3位のブラジル(13ギガワット)、4位の英国(10ギガワット)、5位のスペイン(9ギガワット)などを圧倒する。

 報告書は、この速さでいくと中国は太陽光と風力で今年末までに1200ギガワットに到達し、これは習近平国家主席の約束より6年早いと述べた。習主席は2020年、2030年までに一次エネルギー消費における非化石燃料の割合を25%に高めるとともに、太陽光と風力の設備総量を1200ギガワットにまで増やすと述べている。

 オーストラリアのシンクタンク「気候エネルギー金融」も最近、中国政府が2030年の目標として設定した太陽光・風力設備総量1200ギガワットが今月にも達成されると予測している。

 再生可能エネルギーの発電容量の増加により、中国の二酸化炭素排出量は昨年ピークに達した、との分析も示されている。アジアソサエティー政策研究所(ASPI)のラウリ・ミリビルタ上級研究員は先月発表した「炭素ブリーフ」で、中国の5月の電力生産量に火力発電が占める割合は53%で史上最低で、太陽光(12%)、風力(11%)、原子力(5%)などの非火力発電の割合は44%と集計されたとしている。

 同氏は「このような傾向で太陽光と風力が普及すれば、中国の二酸化炭素排出量は減少し続ける可能性が高い」とし、「中国の炭素排出量は昨年にピークを迎えただろう」と述べている。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )