「2020年のバイデンとは違う」ハリウッドの大物が突きつけた“撤退”要請 選挙資金集めに深刻影響も懸念【アメリカ大統領選挙】

AI要約

バイデン大統領に対する撤退圧力が広がる中、自ら撤退論を加速させる結果に。また、NATO首脳会議での深刻な言い間違いや単独インタビューの結果も注目を集めた。メディアからの厳しい反応が相次ぐ中、バイデン大統領の高齢不安や選挙資金への影響も懸念されている。

トランプ氏とのテレビ討論を契機に高まったバイデン大統領への“撤退圧力”や、NATO首脳会議での言い間違いの影響。そして、単独インタビューでの発言がメディアや民主党内での議論を巻き起こしている。

バイデン大統領の動向が注目される中、撤退圧力の強化や高齢不安、選挙資金への影響が問題となっている。

「2020年のバイデンとは違う」ハリウッドの大物が突きつけた“撤退”要請 選挙資金集めに深刻影響も懸念【アメリカ大統領選挙】

現地時間27日に行われたトランプ氏とのテレビ討論をきっかけに広がった、バイデン大統領に対する撤退圧力。巻き返しを図りたかったバイデン大統領だが、その後のメディア露出などを通じて、自ら撤退論を加速させる結果に。止まらない撤退への圧力。こうした動きは、バイデン氏の「選挙資金」にも影響を与えかねないものになっている。(TBS ワシントン支局 樫元照幸、涌井文晶)

■ゼレンスキー大統領も驚きの表情 深刻な“言い間違え”

バイデン大統領への“撤退圧力”が強まる中、NATO首脳会議の場でも注目されたのがバイデン大統領の言動だった。自身に向けられ不安を払拭する機会にしたいところだったが、深刻な言い間違えを連発してしまう。

各国の首脳陣が並びウクライナへの支援を表明する会見で、ゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と紹介。さらに、その後の記者会見でも身内のハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えてしまったのだ。これらの言い間違えはテレビやSNSに格好のネタを与える形となってしまった。そしてトランプ前大統領もすかさず反応。言い間違えた動画に、「よくやった!ジョー!」とコメントを寄せてSNSに投稿した。

■「納得させる要素は何もない」単独インタビューでも汚名返上できず

トランプ氏との討論会をきっかけに、民主党内で高まったバイデン大統領への“高齢不安”。懸念を払拭することができるのか?バイデン大統領の動向に注目が集まったこの1週間を振り返っていく。

現地5日、バイデン大統領が応じたのはABCテレビの単独インタビュー。決まった発言・台本がない状況で、しっかりと受け答えができるのかが世間の関心だった。インタビューの中で「選挙戦を継続する」と繰り返し強調し、自ら撤退論を否定した。

しかし、メディアの反応は手厳しいものだった。

インタビュー映像が放送された後、ABCテレビの記者は「神経質になっている民主党員を納得させる要素は何もなかった」とバッサリ。さらに、他のアメリカメディアでも懸念が深まったという受け止めが目立ったものになった。