ハリス氏を「トランプ副大統領」、ゼレンスキー氏を「プーチン大統領」…バイデン氏が言い間違え

AI要約

米大統領選からの撤退圧力が強まるバイデン大統領が記者会見で、ハリス副大統領やゼレンスキー大統領との言い間違いが相次ぎ高齢不安についての懸念が広がる中、バイデン大統領は撤退しない考えを強調

バイデン大統領がハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えた他、ゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と誤って紹介し釈明する場面もあった

バイデン大統領は自らの精力的な働きぶりを示し、再選を目指しており、撤退論が広がる中でも「トランプ氏を再び打ち負かす」と発言している

 【ワシントン=池田慶太】米大統領選からの撤退圧力が強まる民主党のジョー・バイデン大統領(81)は11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の閉幕を受けた記者会見で、カマラ・ハリス副大統領を「トランプ副大統領」と言い間違えた。これに先立つNATOの関連行事ではウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と紹介するなどミスが相次ぎ、高齢不安の払拭(ふっしょく)とはならなかった。

 バイデン氏は記者会見で、ハリス氏が党の大統領候補になった場合に共和党のドナルド・トランプ前大統領に選挙で勝てるかを問われ、ハリス副大統領と言うべきところを「トランプ副大統領」と発言した。

 ゼレンスキー氏をプーチン氏と混同したことには自分で気づき、「私はプーチンを打ち負かすことに集中している」と釈明した。

 精彩を欠いた6月のテレビ討論会以降、党内ではバイデン氏の年齢的な衰えへの懸念から撤退論が広まっている。バイデン氏は約1時間の記者会見で「仕事をやり遂げる」と述べ、撤退しない考えを重ねて強調した。「私はトランプ氏を一度打ち負かした。そして再び彼を打ち負かす」とも訴えた。