欧州の反ユダヤ事案、ガザ戦闘後に一段と増加=EU機関調査

AI要約

欧州基本権機関は、ガザでの戦闘が欧州の反ユダヤ主義事案急増につながっていると報告

過去数年間、欧州での反ユダヤ主義は急増し、インターネットやオフラインで広がっている

ユダヤ人の多くはイスラエル政府の行動が反ユダヤ主義の原因だと感じており、嫌がらせも増加中

欧州の反ユダヤ事案、ガザ戦闘後に一段と増加=EU機関調査

[11日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州基本権機関(FRA)は11日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が欧州における反ユダヤ主義事案の急増につながっているとの報告書を公表した。

報告書は昨年10月の戦闘開始に先立つ1─6月の調査でも欧州の反ユダヤ主義は既に高まっていたとした上で、「2023年10月以降、より多くの反ユダヤ主義事件が発生しており、一部の団体は400%以上増加したと報告している」と述べた。

ユダヤ人の回答者の75%はイスラエル政府の行動に原因があると感じており、80%が調査前の5年間に自分が住む欧州の国で反ユダヤ主義が高まったと感じていた。

調査実施前の1年間に、回答者の90%がインターネット上で反ユダヤ主義に遭遇、半数以上がオフラインで知り合いやメディアによる反ユダヤ主義を経験した。同じ期間に出身地を理由に嫌がらせを受けた回答者は3割を超え、大半が複数回体験していたという。