ユダヤ人差別対策で「特使」 ガザ巡る社会対立の沈静化図る 豪

AI要約

オーストラリアのアルバニージー首相がユダヤ人差別対策のために特使ポストを新設し、ユダヤ系弁護士のジリアン・シーガル氏を任命した。

狙いは、パレスチナ自治区ガザの紛争を巡る豪社会の対立を沈静化させることであり、イスラム系住民への差別にも対応する特使が近く任命される予定。

特使はユダヤ系社会との窓口を務め、差別解消の政策立案や啓発を行うことが任務であり、任期は3年となっている。

 【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は9日、ユダヤ人差別の対策を担う「特使」ポストを新設し、ユダヤ系弁護士のジリアン・シーガル氏を任命した。

 パレスチナ自治区ガザの紛争を巡る豪社会の対立を沈静化させるのが狙い。イスラム系住民への差別に対応する同様の特使も近く任命する。

 ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まった昨年10月以降、豪国内では親パレスチナ、親イスラエル両勢力が対立。イスラエルとつながりの深いユダヤ系から「安全が脅かされている」との声が出ていた。特使はユダヤ系社会との窓口を務め、差別解消の政策立案や啓発を行う。任期は3年。