ロシア、ウクライナ東部の重要拠点制圧と発表 国境防衛を再編成

AI要約

ロシアはウクライナ東部ドネツク州のニューヨークを制圧し、攻勢を強めていることが示された。

ロシアはウクライナ国境地域に新たな軍グループを編成し、越境攻撃を撃退しようとしている。

一方、ウクライナ軍もロシア領内に侵入し、複数の集落を掌握しており、状況は厳しい。

ロシア、ウクライナ東部の重要拠点制圧と発表 国境防衛を再編成

Andrew Osborn Mark Trevelyan

[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアは20日、ウクライナ東部ドネツク州の集落ニューヨークを制圧したと発表した。戦略的に重要な物流拠点としている。ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を続ける中でも、ロシアがウクライナ東部でなお攻勢を強めていることが示された。

ロシアはウクライナ領内の前線から戦力を移動させずに越境攻撃を撃退しようとしており、クルスクなど国境地域3州で軍の新たなグループを編成したとも発表した。

一方、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は同軍がロシア領内に28─35キロ侵入し、93の集落を含む1263平方キロの地域を掌握したと述べた。

ニューヨークはロシアが以前から掌握を目指す主要都市スラビャンスクにつながる鉄道路線沿いに位置する。ロシアメディアはニューヨーク制圧について、ウクライナ軍の補給路となっているポクロフスク─コンスタンチノフカ間の幹線道路寸断に近づくとしているほか、トレツク市を南から攻撃することが可能になるとの見方を伝えている。

ウクライナのゼレンスキー大統領はポクロフスク、トレツク周辺の状況は厳しいと述べた。

同国軍参謀本部はニューヨーク周辺が攻撃を受けていることを認めたが、反撃しているとし、現時点で制圧を確認していない。