EU加盟国の総人口、2023年は2年続けて増加 移民流入で

AI要約

2023年のEU加盟27カ国の総人口は4億4920万人に増加し、死亡数が出生数を上回る中で移民の流入が人口増に寄与している。

新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2020年と2021年に人口が減少したが、その後2年連続で増加している。

欧州では出生数から死亡数を差し引いた数がマイナスもしくは停滞傾向を続け、高齢化による労働力不足や将来の福祉財源への懸念がある。

EU加盟国の総人口、2023年は2年続けて増加 移民流入で

[11日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が11日発表したデータによると、2023年のEU加盟27カ国の総人口は前年の4億4760万人から4億4920万人に増えた。EU域内は死亡数が出生数を上回り続けているが、移民の流入が人口を押し上げた。

EUの総人口は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で2020年と21年に減少したが、その後は2年連続で増加した。

流入した移民を国別にみると、ロシアとの戦争から逃れてウクライナから避難してきた人が目立った。

欧州では2012年以降、出生数から死亡数を差し引いた数がマイナスもしくは停滞傾向を続けている。高齢化も踏まえて、労働力不足や将来の福祉財源が懸念されている。