【遺産総額2億円】子のない嫁をいじめた80代舅の遺言、意外にも常識的だったが…夫の〈まさかのハッチャケ〉で妻「耐えてきた自分がばかみたい」と泣いたワケ

AI要約

日本の高齢化・多死社会において、相続が増加し、それに伴うトラブルや家族問題も増えている。

専業主婦の鈴木さんは子どもに恵まれず、舅・姑から責められる日々を送る。しかし、夫のサポートで平穏な生活を取り戻す。

突然の舅の亡くなりをきっかけに、相続問題が浮上。相続税の規模も膨れ上がり、多くの問題が生じる。

【遺産総額2億円】子のない嫁をいじめた80代舅の遺言、意外にも常識的だったが…夫の〈まさかのハッチャケ〉で妻「耐えてきた自分がばかみたい」と泣いたワケ

多死社会となった日本では、日々多くの相続が発生している。納税資金捻出の苦労や、遺産分割を巡る相続人間のトラブルなど、さまざまな問題があるが、割り切れない思い、納得できない思いは、金額の多寡だけでは説明がつかないようだ。実情を見ていく。

高齢化・多死社会の日本。日々膨大な相続事案が発生しており、それに伴い相続トラブルも、相続トラブルが引き金となった家族問題も増加している。

横浜市在住の鈴木さん(仮名)は、50代の専業主婦。2歳年上の夫と2人暮らしをしている。

鈴木さんは大学を出てすぐに結婚したものの、子どもに恵まれず、夫の両親からずっと責められてきた。

「舅・姑からは、子どもができないことをいつもとがめられていました。病院で検査を受けたところ、私は問題なかったのですが、夫が…。でも、両親に黙っていてほしいと土下座され、結局〈私が原因〉という説明のまま、この年齢になってしまいました」

鈴木さんの夫には、妹が2人いるが、それぞれ結婚して家庭を築き、2人ずつ子どもに恵まれている。

「舅と姑からは〈跡取りを産めない嫁なんて〉といわれ、離婚を迫られたことがあったのですが、夫が怒ってくれて。それまでは同居でしたが、夫が私を連れて家を出てくれたんです…」

そのとき、鈴木さんは40歳。20年近い同居生活を経て、ようやく平穏な生活が訪れた。

さらに時間が経過し、鈴木さんに大きな転機が訪れた。舅が亡くなったのである。3年前に姑ががんで亡くなってから、気丈にひとり暮らしをしていた80代の舅だが、出先で転倒して頭部を強打したのが原因だった。

【資料】

令和4年分の被相続⼈数(死亡者数)は156万9,050⼈(前年対⽐109.0%)、そのうち相続税の申告書の提出に係る被相続⼈数は15万0,858⼈(同112.4%)、その課税価格の総額は20兆6,840億円(同111.3%)、申告税額の総額は2兆7,989億円(同114.6%)だった。