タイ、潜在成長率3%は不十分 さらなる成長必要=中銀総裁

AI要約

タイ中央銀行のセタプット総裁は、現在の潜在成長率が3%では不十分だと指摘し、より力強い経済成長が必要であると述べた。

セタプット総裁は、構造改革によって潜在成長率を押し上げる必要性を強調し、長期的かつ持続可能な成長の拡大が必要だと述べた。

さらに、中銀はインフレと生活費の上昇によって影響を受ける最も弱い世帯について懸念を表明し、家計債務の増加に対して魔法の解決策はないと指摘した。

タイ、潜在成長率3%は不十分 さらなる成長必要=中銀総裁

[バンコク 9日 ロイター] - タイ中央銀行のセタプット総裁は9日、現在の潜在成長率である約3%では長期的な成長持続には不十分だとし、より力強い経済成長が必要との見解を示した。

セミナーで、潜在成長率は構造改革で押し上げられると指摘。「不十分だ。3%は富裕国で見られる成長率。低所得国のわが国には、より長期的かつ持続可能な成長の拡大が必要とされる」と述べた。

また、中銀はインフレと生活費が過度に上昇しないようにするとし、「インフレと生活費(上昇)の影響を最も受けているのは資産も緩衝材もない草の根の世帯」と述べた。

さらに、現在の家計債務は国内総生産(GDP)の約91%と望ましい水準を上回っているが、債務問題に「魔法の解決策はない」と述べた。