ECB、サービスのインフレを過度に懸念すべきでない-伊中銀総裁

AI要約

欧州中央銀行(ECB)のパネッタ・イタリア中銀総裁は、サービス価格の根強いインフレや賃金の伸びに過度に懸念する必要はないと述べた。

パネッタ氏は大局的な視点が必要であり、最近のデータや見通しは追加利下げを可能にするとの見解を示した。

一方、ジョルジェッティ経済財務相はECBに金融緩和の加速を促し、需要の減退は持続不可能であると指摘した。

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)はサービス価格の根強いインフレや堅調を続ける賃金の伸びを過度に懸念するべきではないと、政策委員会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁が述べた。

パネッタ氏は9日、ローマで開かれたイタリア銀行協会の年次会合で、「懸念は正当化されないものではないが、大局的に見る必要がある。サービス価格は財の価格とは異なる動きをする傾向がある」と述べた。

その上で、最近のデータや見通しは漸進的な追加利下げを可能にするとの見解を繰り返した。

一方、同じイベントで同国のジョルジェッティ経済財務相は、ECBに金融緩和の加速を促した。

「金利の動きが徐々に、だが決定的に、ペースを近く加速し始めれば素晴らしい」と述べ、「需要をこれ以上減退させることは持続可能ではない。いずれにせよイタリアのような経済にとっては耐えがたい」と続けた。

原題:ECB’s Panetta Plays Down Concerns About High Services Inflation(抜粋)

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