ロシア、ベラルーシの報告を懸念 ウクライナが国境で兵力増強

AI要約

ロシア大統領府は、ウクライナがベラルーシと国境を接する州で兵力増強していることに懸念を示した。

ウクライナ軍や国境警備隊は情報操作や挑発行為の可能性を指摘し、維持部隊を配置している。

ロシアとベラルーシは連合国家であり、今後の上海協力機構首脳会議で問題を協議する可能性もある。

ロシア、ベラルーシの報告を懸念 ウクライナが国境で兵力増強

[モスクワ 1日 ロイター] - ロシア大統領府は1日、ウクライナがベラルーシと国境を接する北部ジトーミル州で兵力を増強しているとのベラルーシの報告について、懸念要因だと述べた。

ベラルーシ国防省は先月29日、ウクライナ軍が兵力を増強していると表明していた。

ウクライナの国境警備隊は1日、ベラルーシ側の発表について、ロシアが支援する「情報作戦」の一環だとし、「挑発行為」を防ぐためベラルーシとの国境付近の部隊を維持していると表明した。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は1日、記者団に対し、ロシアとベラルーシは連合国家であり、情報機関も含め、緊密に意思疎通を図っていると発言。「これは当然、ベラルーシだけでなく、ロシアにとっても懸念要因だ。われわれは同盟国でありパートナーであるためだ」と述べた。

同報道官によると、ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は7月3─4日にカザフスタンで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、必要と判断すればこの問題を協議する。