児童性犯罪者「物理的去勢」…米ルイジアナ州で初立法

AI要約

米ルイジアナ州で児童を対象に性犯罪を犯した人に対する処罰として物理的去勢を命令できる法案が可決された。

法案は性犯罪者に対し懲役刑という選択肢に加え、物理的去勢を許容するもので、8月から施行される見通し。

議論はあるものの、法案発議者は被害者の視点を重視し、再犯防止に向けた施策として成立に至った。

児童性犯罪者「物理的去勢」…米ルイジアナ州で初立法

米ルイジアナ州で児童を対象に性犯罪を犯した人に対する処罰として物理的去勢を命令できる法案が作られた。

3日(現地時間)、AP通信によると、ルイジアナ州議会は同日、13歳未満の児童を対象に性的暴行やセクハラなどの犯罪を犯して有罪が確定された人に判事が懲役刑を言い渡し、外科的手術を通じた去勢を命令できる法案を可決した。

すでにルイジアナ州をはじめ、カリフォルニア、フロリダ、テキサスなど米国のいくつかの州では性犯罪者の性欲を減退させるために薬物を注入する化学的去勢制度があるが、このように物理的去勢を許容する法案は米国で初めて制定されたといえるとAPは伝えた。

全米主義会協議会は「現在、このような法律を施行している州はないと聞いている」と明らかにした。

この日、議会で可決した法案にランドリー州知事が署名すれば、この法は8月1日から施行される。現在、ルイジアナ州には13歳未満の児童対象の性犯罪で有罪判決を受けた2224人が収監されているが、この人々には処罰が遡及適用されることはない。

ルイジアナ州議会は上下院ともに共和党が掌握しており、ジェフ・ランドリー州知事も共和党所属だ。民主党議員の多くは同法案に反対票を投げたが、同法案を発議した議員も民主党所属だ。

法案発議者である民主党所属のレジーナ・バロー上院議員は4月にこの法案を審議した委員会で「我々は誰かに暴力を受けている子供たちについて話している」とし、「それは許せないこと」と話した。

バロー議員は、物理的去勢はしばしば男性と関係があるが、女性にも適用できると説明した。また、「このような処罰がすべての犯罪者に自動的に科されるわけではなく、個別事件ごとに判事の裁量によって下されることになる」と説明した。

もし判事が去勢手術を命令した後、該当犯罪者がこれを拒否すれば「不応」の疑いで3~5年の懲役刑を追加で受ける可能性がある。

ルイジアナ州議員の一部は「過度に残忍な処罰」と批判したりもした。特に、たった一度の犯罪を犯した人にはあまりにも苛酷な処罰ではないかという問題提起もあった。

しかし、バロー議員は「(被害者である)子どものことを考えると、一度も多すぎる回数だ」と反論した。