元大関・貴景勝「燃え尽きた」 28歳で引退、目潤ませる

AI要約

28歳の元大関貴景勝が引退を発表。大関在位30場所で優勝4度の実績を持ち、今後は指導者として活動することを語った。

首の痛みに悩みながらも奮闘し、横綱昇進を果たせなかったことを悔いつつも引退を決断した経緯。

昭和以降昇進で最年少の大関昇進を果たした貴景勝の相撲人生を振り返り、引退相撲の日程は未定。

みじ 大相撲秋場所13日目の20日に現役引退した元大関貴景勝(28)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が21日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見し「燃え尽きた。横綱を目指す体力と気力がなくなった」と時折目を潤ませながら語った。大関在位30場所で優勝4度。今後は湊川親方として常盤山部屋で後進を指導する。

 近年は首の痛みに苦しみ、2度目の大関陥落で関脇だった今場所は3日目に休場した時点で「心の中では決まっていた部分はあった」と明かす。175センチ、165キロの体で奮闘した相撲人生を振り返り「手をいっぱいに伸ばしたが、横綱には届かなかった。引き時だなと思った」。休場から1週間以上がたった11日目(18日)の夜に引退を決断した。

 埼玉栄高3年の2014年秋場所に貴乃花部屋から初土俵。激しい突き、押しを得意とし、19年春場所後に22歳で大関に昇進した。28歳1カ月での引退は、昭和以降昇進で最高位が大関の力士では大受に次いで2番目の若さだった。殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞2回。引退相撲は未定。