【秋場所】貴景勝が現役引退 深刻な首痛の影響で決断 闘志あふれる突き押し相撲で優勝4回

AI要約

関脇貴景勝が大相撲協会に引退届を提出、首の怪我による影響で今場所を休場

貴景勝は大関から関脇に転落し、大関復帰を目指していたが、首の怪我で休場を余儀なくされる

今後は相撲協会に残り、親方として後進の指導にあたる予定

【秋場所】貴景勝が現役引退 深刻な首痛の影響で決断 闘志あふれる突き押し相撲で優勝4回

 大相撲秋場所13日目の20日、関脇貴景勝(28=常盤山)が日本相撲協会に引退届を提出した。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が明かした。

 貴景勝は9度目のカド番で臨んだ7月の名古屋場所で負け越し、大関から関脇へ転落。今場所は10勝を挙げて特例での大関復帰を目指していた。しかし、慢性的な首痛の影響で初日から2連敗。「頸椎椎間板ヘルニア、3週間程度の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して、3日目から休場していた。すでに大関復帰の可能性が消滅し、来場所は平幕への転落が決定的となっていた。

 師匠の常盤山親方は貴景勝の進退について「本人の気持ちを一番に尊重してあげたい」と話し、近日中に結論を出す方針を示していた。秋場所11日目の18日に本人から引退の申し出があったという。

 兵庫・芦屋市出身の貴景勝は、埼玉栄高から貴乃花部屋へ入門。2014年秋場所で初土俵を踏んだ。2018年10月、師匠の貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会を退職したことに伴い、現在の常盤山部屋へ転籍した。闘志を前面に出した力強い突き押し相撲で大関の地位まで上り詰め、通算4度の優勝を達成。一方で、首やヒザなど度重なるケガの影響で2度の大関陥落を経験した。

 今後は相撲協会に残り、親方として後進の指導にあたる見通し。