「甲南大初のプロ野球選手になりたい」 プロ注目右腕・岡本駿、3球団スカウトの前で登板【阪神大学野球】

AI要約

甲南大の岡本駿投手のプロ注目の登板を振り返る。

岡本投手の成績や経歴、プロ志望について。

スカウトからの評価や今後の成長に期待。

「甲南大初のプロ野球選手になりたい」 プロ注目右腕・岡本駿、3球団スカウトの前で登板【阪神大学野球】

◇14日 阪神大学野球秋季リーグ戦 甲南大3―8関西外国語大(大阪市・南港中央野球場)

 プロ注目の最速149キロ右腕、甲南大の岡本駿投手(4年・城南)は先発して7イニングを4安打、7奪三振、7与四球の2失点だった。プロ野球3球団のスカウトが視察する中、この日最速148キロの直球にカットボール、チェンジアップを駆使。制球が定まらなくなる場面もあったが、好素材と評されている。

 谷口純司監督は「初戦の登板から休ませすぎて肩が軽すぎた。あんなに四球を出す子ではないんです。調整ミスでした」と明かす。当の岡本は「球は走っていたんですが制球が定まらず、自分でビックリして焦ってしまいました」と振り返る。

 立ち上がりに3四球で招いた満塁ピンチを切り抜け、5回まではゼロを並べた。6回には一時逆転となる二塁打を打たれたが、その裏に味方が追いつき、同点の7回限りで降板した。チームはその後、勝ち越しを許して敗れた。

 186センチ、80キロの右投げ左打ちの岡本は、城南高(徳島)では主に内野手で甲子園経験はない。大学で野手を続けていく「自信がなくなった」そうで、本格的に投手に転身。今春は開幕後に腰を痛めたが、今秋は開幕から復帰。大阪産業大との初戦では7イニングを5安打の無失点に抑えていた。1部リーグで通算10勝。7日には今秋ドラフト会議の指名対象となる「プロ野球志望届」を提出済みだ。

 ネット裏の日本ハム・荻田圭スカウトは「体のサイズがあって球筋も良い。きょうは四球が多いですが、本来はまとまりの良い投手。現時点で完成している投手ではないので、これから楽しみ。まだ(リーグ戦)2節目なので、これから良くなっていく可能性に期待しています」と話した。

 今年4月頃からプロを意識するようになったという岡本は「甲南大初のプロ野球選手になりたいです」。10月24日のドラフト会議まで、チームを勢いづかせる投球で勝利に貢献していく。