【アジア競馬会議】JRA吉田正義理事長があいさつ「日本サラブレッドの聖地へようこそ」

AI要約

第40回アジア競馬会議(ARC)札幌大会のオープニングセレモニーが27日、札幌市内のホテルで行われた。

28日から3日間行われるビジネスセッションでは40の国と地域、団体から約800人の競馬関係者が参加を予定しており、競馬の現状、賭事の未来、馬の福祉と産業の持続可能性など、9つのテーマが論じられる。

オープニングセレモニーではJRAの吉田正義理事長も出席者に向けてあいさつした。吉田理事長のあいさつは以下の通り。

 皆さま、日本へようこそ。最初にJRA、そして日本の競馬産業界を代表し、第40回アジア競馬会議札幌大会に出席される皆さまに心より歓迎の意を表します。

 皆さま、北海道へようこそ。日本は過去4回ARCのホスト国を務めてまいりましたが、すべて東京で開催してきました。しかし、今回は日本最北の北海道、ここ札幌での開催となります。北海道には、明治時代に、幕藩体制の終焉(しゅうえん)とともに日本の他の地域から多くの人々が移り住み、開拓が進められました。

 第40回アジア競馬会議(ARC)札幌大会のオープニングセレモニーが27日、札幌市内のホテルで行われた。

 28日から3日間行われるビジネスセッションでは40の国と地域、団体から約800人の競馬関係者が参加を予定しており、競馬の現状、賭事の未来、馬の福祉と産業の持続可能性など、9つのテーマが論じられる。

 オープニングセレモニーではJRAの吉田正義理事長も出席者に向けてあいさつした。吉田理事長のあいさつは以下の通り。

 ◇ ◇ ◇

 皆さま、日本へようこそ。最初にJRA、そして日本の競馬産業界を代表し、第40回アジア競馬会議札幌大会に出席される皆さまに心より歓迎の意を表します。

 1960年、第1回アジア競馬会議が開催されて以来、60年以上の時を重ね、ARCは競馬をグローバルに発展させるためのトップフォーラムに成長してまいりました。記念すべき第40回大会をここ日本で開催し、皆さまを無事お迎えできたことを大変喜ばしく思っています。

 皆さま、北海道へようこそ。日本は過去4回ARCのホスト国を務めてまいりましたが、すべて東京で開催してきました。しかし、今回は日本最北の北海道、ここ札幌での開催となります。北海道には、明治時代に、幕藩体制の終焉(しゅうえん)とともに日本の他の地域から多くの人々が移り住み、開拓が進められました。彼らは厳しい気候と戦いながら、農業、漁業、林業を中心に産業を興しその発展に取り組んできました。同時に、西洋から専門的な技術や知識が導入され、先人たちによって、今日の北海道の基盤が築かれてきました。

 皆さま、日本サラブレッドの聖地へようこそ。北海道では、日本で生まれるサラブレッド約7800頭のうちその約98%を生産しています。これまで多くの名馬がこの地で生まれ育ってきました。牧場関係者による長年の熱意と努力が、昨今の国際ステージで活躍する日本産馬の礎となっています。私たちは競馬の中核である生産、そのサラブレッドの聖地において、未来に向けた競馬を語り合うことに大きな意義があると考えています。

 つながろう、ともに歩もう! 今回の大会には、40もの国と地域から約800名の方々にご参加いただいています。競馬統括機関のみならず生産者や馬主のほかメディアなどの競馬にさまざまな角度から携わる方々、また、サークル外からも多彩なスピーカーやパネリストにもご参加いただくことになりました。

 今、世界、アジアの競馬産業界は気候変動、馬と人の福祉をはじめとするさまざまな課題を抱えています。この第40回ARCが、世界の競馬産業界に携わる皆さまがそれぞれつながり、英知を結集した深い議論の場となるとともに、競馬が今後もサステナブルな国際的スポーツエンターテインメントとして歩んでいくための、実り多いものとなるよう願っています。