「国立健康危機管理研究機構」初代理事長に國土典宏氏 来年4月発足

AI要約

武見敬三厚生労働相は、新たな感染症危機に備えるための新組織「国立健康危機管理研究機構(JIHS)」の初代理事長に國土典宏氏を指名した。

國土氏は国立国際医療研究センターの理事長であり、新組織は2025年4月に発足する予定だ。

JIHSは日本版CDCとして政府に対して感染症の科学的知見を提供する役割を担う。

「国立健康危機管理研究機構」初代理事長に國土典宏氏 来年4月発足

 武見敬三厚生労働相は27日、新たな感染症危機に備えるための新組織「国立健康危機管理研究機構(JIHS)」の初代理事長に、国立国際医療研究センター理事長の國土典宏氏(68)を指名すると発表した。新組織は、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合して2025年4月に発足する。

 國土氏は東京大医学部を卒業し、07年に東京大医学研究科肝胆膵(かんたんすい)外科、人工臓器・移植外科教授。17年から現職。武見氏は「新型コロナウイルスのパンデミック時の初期対応での第一人者で、JIHSに求められる国内外の幅広い経験をお持ちだ」と述べた。

 JIHSは、米国の感染症対策を担う疾病対策センター(CDC)のような「日本版CDC」として、政府に対して感染症の科学的知見を提供する役割を担う。