「走る履正社」7選手で9盗塁、機動力で大産大付かき回し、コールド勝ち 夏連覇まで2勝/大阪

AI要約

昨夏大阪王者の履正社が7回コールド勝ちし、4強入りを決める。

主将の村田選手を中心に高い機動力を発揮し、9盗塁を決める。

指揮官は機動力を強調し、準決勝の大阪桐蔭戦に意気込む。

「走る履正社」7選手で9盗塁、機動力で大産大付かき回し、コールド勝ち 夏連覇まで2勝/大阪

<高校野球大阪大会:履正社9-0大産大付>◇25日◇準々決勝◇シティ信金スタ

 昨夏大阪王者の履正社が、盤石の試合運びで7回コールド勝ちし、4強入りを決めた。エース高木大希投手(3年)を温存し、背番号10の藤原僚人投手(3年)が先発で5回無失点とゲームメーク。中継ぎ陣も無失点リレーで、今大会全5試合33イニング無失点とゼロ行進を継続した。多田晃監督(46)は「藤原はよく粘ってくれた。守備も失策がなかったことがよかった」と無失策を継続中の堅守にも目を細めた。

 高い機動力も発揮した。2回1死一塁から一塁走者で主将の村田駿内野手(3年)が二盗に成功。なおも1死一、二塁からは重盗でチャンスを広げ、武田昇悟外野手(3年)の中前適時打などで一気に3点を先取した。50メートル6秒0の村田は6回にも盗塁を決め、3盗塁をマーク。この日は7選手で計9盗塁を決め、大産大付守備陣をかき回した。

 チームの特色を生かした。指揮官は「今年は特に足の速い選手が多い。昨年のメンバーと比べると、ちょっとやっぱり長打力があるバッターが少ない。(低反発)バットに変わってホームランも簡単に出ないので」と説明。22年の監督就任時から「走る履正社」のカラーを打ち出し、現チームにはより強い意識付けを徹底させてきた。練習試合も週末にかけて4連戦を組むなどして実戦を重ねた。

 準決勝は大阪桐蔭戦。昨夏は決勝で破ったが、昨秋の府大会決勝は2-3で敗れた。指揮官は「できるだけロースコアゲームの展開に持って行きたい」と引き締めた。鉄壁の守備力と機動力を駆使し、ライバル校に昨秋のリベンジを果たす。【古財稜明】