【高校野球】早稲田摂陵8強入り さあ大阪桐蔭に雪辱だ

AI要約

早稲田摂陵が難敵の太成学院大高を4-2で退け、8強入りを決めた。立役者は先発投手の前田拓郎投手だ。

前田は9回を被安打8の2失点完投し、内角を攻める投球で相手を抑えた。球数は146球で、相手4番を詰まらせる場面でも冷静なピッチングを見せた。

校名が早稲田大阪へ変更される前の最後の夏、摂陵の部員たちは全力でプレーし、大阪桐蔭との準々決勝に向けて気持ちを高めている。

【高校野球】早稲田摂陵8強入り さあ大阪桐蔭に雪辱だ

 ◇第106回全国高校野球選手権 大阪大会5回戦 早稲田摂陵4―2太成学院大高(2024年7月24日 万博)

 早稲田摂陵が難敵の太成学院大高を4―2で退け、8強入りを決めた。立役者は先発した左腕の前田拓郎投手(3年)だ。2点リードの9回2死二、三塁の場面。相手の4番・有水を内角高めの直球で詰まらせて遊飛に仕留めると、左の拳を空に突き上げだ。

 9回を被安打8の2失点完投。146球の力投だった。殊勲の前田は「持ち味でもある内角を攻める投球ができました。捕手の林もうまくリードしてくれました。よく粘ったと思う。出来は90点くらいです」と屈託なく笑った。佐藤清監督は「よく投げてくれた。前田のピッチングに尽きる」とたたえた。

 2025年4月に校名が早稲田大阪へ変更される。「摂陵」として迎える、最後の夏。燃えないはずがない。前田は部員の総意を代弁した。「先輩方から受け継いできた、摂陵という名前もこの夏が最後になります。先輩方か築いてきたことも踏まえ、全力でプレーしたい」と言葉に力を込めた。

 第一目標だったベスト8入りを成し遂げた今夏、さらに期待は膨らむ。準々決勝の相手は大阪桐蔭に決まった。相手に不足はない。昨夏の大阪大会2回戦は1―8で敗れた。当時2年生だった前田は2番手で1回2/3を投げ、1失点だった。「この1年間、大阪桐蔭に雪辱したいという気持ちでやってきました。全力を尽くすだけです」と前田。力の限り腕を振るつもりだ。