角田裕毅が”暴言”を発した疑いが浮上。FIAが調査へ……ファンによるSNSへの投稿がきっかけに

AI要約

F1オーストリアGPの予選で14番手となった角田裕毅(RB)は、セッション中に暴言を吐いた可能性が指摘されている。

角田はFIAの国際モータースポーツ競技規則に抵触した可能性があるため、スチュワードによる聞き取り調査が行われることになった。

過去にもF1界では暴言が問題視され、選手やチーム代表が警告や制裁を受ける例がある。

角田裕毅が”暴言”を発した疑いが浮上。FIAが調査へ……ファンによるSNSへの投稿がきっかけに

 F1オーストリアGPの予選で14番手となった角田裕毅(RB)は、セッション中に暴言を吐いた可能性が指摘されている。角田とRBの代表者は、現地時間20時にスチュワードに召喚されることになった。

 角田はF1オーストリアGPの予選Q1終盤、ピットレーン走行中に周冠宇(キック・ザウバー)に追い抜かれた際、差別的な内容を含んだ暴言を吐いた可能性が指摘されている。この時角田はファストレーンに並んでいたが、周はチームのメカニックに誘導され、ファストレーンに合流していった。

 この件はファンによって発見され、SNS上で拡散。その後、FIAに報告が上げられた。

 FIAは現在、この件をスチュワードに報告すべきかどうか、審査を行なっている。これはコース上で接触が起きた際、”NOTE(記録)”としてレースコントロールによって評価され、その後レーススチュワードの報告されるのと同様の手順だ。

 結局スチュワードは、現地時間20時(日本時間4時)に、聞き取り調査のために角田とRBの代表者を召喚することを決めた。角田が抵触した可能性があるとされているのは、FIAの国際モータースポーツ競技規則の第12.2.1.k条だ。この条項では「ライセンス保持者、競技役員、FIAの役員またはスタッフの一員、主催者またはプロモーターのスタッフの一員、競技参加者のスタッフの一員、上記のいずれかの当事者に対する製品またはサービスの供給業者(または請負業者もしくは下請業者)、ドーピング・コントロール・オフィシャルあるいは付則Aに基づいて行われるドーピング・コントロールに関与するその他の者」に対するあらゆる不正行為を禁止すると規定されている。

 なお2023年ラスベガスGPの公式会見に登場したメルセデスのトト・ウルフ代表と、フェラーリのフレデリック・バスール代表は、関係者を侮辱発言があったとして、FIAから正式な警告を受けた。

 また2020年ポルトガルGPのフリー走行では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが無線で、当時レーシングポイントのドライバーだったランス・ストロールに対して暴言を吐くという事件が起きた。

 フェルスタッペンはこの件について「僕が選んだ言葉が正しかったとは言わない」と語ると共に、「誰かを怒らせるつもりはなかった」と釈明した。全面的な謝罪はしなかったものの、フェルスタッペンはFIAやチームから制裁を受けることはなかった。