フェルスタッペン、レッドブルの地元で最速! マクラーレン勢が続く。角田裕毅14番手|F1オーストリアGPスプリント予選
レッドブルのマックス・フェルスタッペンがF1スプリントのポールポジションを獲得。RBの角田裕毅は14番手。
角田裕毅がスピンを喫しながらもSQ2進出。フェルスタッペンが全セッションで最速を記録する。
フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、マクラーレン勢が上位に進出。ルクレールはトラブルで10番手となる。
レッドブルのお膝元、レッドブルリンクを舞台に開催されているF1第11戦オーストリアGP。今季3回目のスプリント形式での開催となり、現地6月28日(金)にはスプリント予選が実施され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがF1スプリントのポールポジションを獲得した。RBの角田裕毅は14番手だった。
スプリント予選は通常の予選形式と異なり、各ノックアウトセッションの時間が短く設定され、SQ1とSQ2では新品ミディアムタイヤ、SQ3ではソフトタイヤを履くことが義務付けられる。
■あわやクラッシュ! 角田、スピンも好セーブ|SQ1
気温28度、路面温度43度というコンディションの中12分間のSQ1がスタート。各車はタイミングを計り、残り9分を切ったところで続々とコースインしていった。
20台が最初のアタックを終えた時点では、フェルスタッペンがトップ。メルセデスのジョージ・ラッセルが2番手につける一方で、チームメイトのルイス・ハミルトンなどはトラックリミット違反でタイムを記録できなかった。
SQ1最後のアタックでハミルトンは11番手タイムを記録。その後タイムを更新したドライバーがいたが13番手でSQ2に駒を進めた。
なお、SQ1最速はフェルスタッペンが記録した1分5秒690だった。
また、角田は最終アタックでターン9の縁石に弾かれる形でスピンを喫したが、15番手でSQ2に進出することができた。ただ、フロアを損傷したか、SQ2を前にメカニックがマシンに応急処置を施した。
SQ1では、角田のチームメイトであるダニエル・リカルドが0.024秒差の16番手でノックアウト。その他ハースのニコ・ヒュルケンベルグ、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、キック・ザウバーの2台が脱落となった。
■角田裕毅、SQ3には届かず|SQ2
10分間のSQ2が開始されると、今度はカウントダウン開始と共に上位チームのドライバーがピットアウト。残るドライバーはガレージで時を待った。
まずはフェルスタッペンが1分5秒186のターゲットタイムを記録。チームメイトのセルジオ・ペレスが2番手につけたが、レッドブル勢の間にメルセデス勢やマクラーレン勢、フェラーリ勢が分け入った。
中団グループのドライバーは残り4分を切ったところでコースイン。角田もフロアの応急処置が終わり、出走することができた。なおノックアウトのリスクが少ない上位4名は一足先にSQ2の走行を終えた。
フェルスタッペンのSQ2トップタイムは破られなかったが、ここでタイムをまとめ上げてきたのはアルピーヌ勢。エステバン・オコンが9番手、ピエール・ガスリーが10番手でSQ3進出へ。レッドブル、メルセデス、マクラーレン、フェラーリ、アルピーヌの5チームがトップ10を占める形となった。
ハースのケビン・マグヌッセンはセクター1で全体ベストを記録する好走を見せたものの、ガスリーに0.049秒届かず11番手でSQ2ノックアウトとなった。SQ2ではアストンマーティンの2台、角田、ウイリアムズのローガン・サージェントも姿を消すこととなった。
角田はセクター1とセクター2はアルピーヌ勢を凌ぐペースだったが、セクター3で大きくペースを落とし、14番手となった。
■フェルスタッペン、1発勝負でポール獲得|SQ3
ポールポジションを決める8分間のSQ3。セッションが開始されても各車がガレージに留まり、残り2分30秒というところで一斉に飛び出した。ソフトタイヤでの1発勝負だ。
隊列の先頭はメルセデスの2台。そこから各車がギャップを空けてコースへ出ていった。
まずはハミルトンが1分5秒270をマークしたが、ラッセルがそこから0.216秒切り詰めトップに浮上。さらにマクラーレン勢がメルセデス勢のタイムを上回っていったが、最終的に最速タイムを叩き出したのはフェルスタッペン。1分4秒686を記録して、マクラーレンのランド・ノリスを0.093秒差で退けた。
フェルスタッペンはSQ1、SQ2、SQ3の全てで最速と、レッドブルの地元でスプリント予選を完全制圧。先頭から土曜日のスプリントを迎えることとなった。
2番手ノリス以下は、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、ラッセル、フェラーリのカルロス・サインツJr.、ハミルトン、ペレス、オコン、ガスリー、フェラーリのシャルル・ルクレールというトップ10だった。
ルクレールはSQ3のタイム計測に向かうためピットアウトする際、ピットレーンでエンジンが一時的に停止。ここでのタイムロスが響き、計測を開始する前にチェッカーフラッグを受けることとなってしまい、ノータイムで10番手となった。