ペルセウス座流星群12~14日見頃 3年ぶり好条件、スマホ撮影も

AI要約

ペルセウス座流星群が12~14日に見頃を迎える。条件が良く、夏の天体ショーが楽しめる。

流星は宇宙のちりが大気と衝突して光を放つ現象。母天体から放射状に流れるように見える。

肉眼で40~45個の流れ星が見える。暗い場所で観察するのがポイント。

ペルセウス座流星群12~14日見頃 3年ぶり好条件、スマホ撮影も

 三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」が12~14日の未明に見頃を迎える。今年は3年ぶりに月明かりなどの条件が良く、天気次第で夏の天体ショーが楽しめそうだ。

 流星(流れ星)は、1ミリ~数センチの宇宙のちりが地球の大気と衝突し、光を放つ現象だ。

 地球の軌道には、彗星(すいせい)などの天体(母天体)がまき散らした「ちりの帯」があり、毎年ほぼ同じ時期に地球が通過することで、普段よりも多くの流れ星が見える流星群となる。

 ペルセウス座流星群は、およそ130年かけて太陽を回るスイフト・タットル彗星が母天体で、ペルセウス座付近にある1点から放射状に流れるように見えることから名付けられた。

 国立天文台によると、毎年7月17~8月24日ごろに出現する。今年は13日未明が最も見頃。多くの流れ星が現れる「極大」の時刻に近く、空に月もなく、3年ぶりの好条件という。

 札幌では午前2時20分ごろ、東京では同50分ごろ、福岡では午前3時40分ごろが見頃で、暗い場所ならピークに1時間で40~45個の流れ星が見えるという。12日と14日の未明も1時間に20個ほどの流れ星が見えそうだ。

 肉眼で観察できる。河川敷や高台などで、周囲に街灯や高い建物がない開けた場所が適している。目が暗闇に慣れるまで30分以上、根気強く待つことがポイントだという。

 流れ星は空全体に現れるため、国立天文台は、レジャーシートなどを敷いて、寝転んで観察することをおすすめしている。

 カメラの性能によってはスマートフォンでも撮影できるという。

 手ぶれをしないように三脚などで固定し、「星空」「夜景」などのモードを使うか、ISO感度を高く、絞り値を小さくし、露出時間を数秒間に設定することがコツだ。

 連写機能も使ってなるべく多くの写真を撮り、後で流れ星が写っていないかを確認するのもおすすめだという。

 朝日新聞は国立天文台や東京大とともに、ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡や長野県の東大木曽観測所などの映像をユーチューブの朝日新聞宇宙部チャンネル(https://www.youtube.com/c/astroasahi)でライブ配信している。(佐々木凌)