東電小早川社長「安全に進めていく」パイプの接続に誤り…燃料デブリ取り出し作業中断・福島
福島第一原発2号機での燃料デブリの取り出し作業準備が中断されたことが報告されました。
作業員が取り出しに使われる機械のパイプの接続順番にミスがあったことが原因で作業が中断されました。
取り出し作業は廃炉の重要な局面であり、安全性が優先されるとの東電のコメントがありました。
東京電力は22日午前、福島第一原発2号機で溶け落ちた核燃料“燃料デブリ”の試験的な取り出しに着手する予定だったが、着手前の準備作業を中断しました。
取り出しに使われる機械のパイプを接続する順番に誤りがあったということです。
22日は、午前7時24分に取り出しに着手する前の準備作業を開始。
原子炉格納容器の中と外を隔てる「隔離弁」を開けて、最大22メートルまで伸びる釣りざおのような形の機械を差し込む予定でした。
しかし作業員が機械を押し込むパイプの接続にミスがあったことに気づき、隔離弁の手前で作業を中断しました。
東電の小早川社長は「原因を調査した上で、対策をしっかりと共有していきたい。デブリの試験的取り出しは廃炉の中でも一番重要な局面で、確実性が求められる。ここで焦って大きなトラブルになるよりは安全に進めていくことが重要だ」と話しました。