燃料デブリの取り出し、初日の作業を中断 福島第一原発2号機

AI要約

東京電力は福島第一原発2号機の燃料デブリ取り出し作業を中断現在は簡易的な取り出し装置を使用作業は3年遅れでスタート

燃料デブリの取り出し、初日の作業を中断 福島第一原発2号機

 東京電力は22日、同日開始を予定していた福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出しについて、作業を中断したと発表した。取り出し装置が、原子炉格納容器につながる貫通部の弁を通過しなかったという。

 福島第一原発1~3号機には、11年3月の事故で溶けた燃料デブリが推計880トンある。政府と東電は国費を投入して開発したロボットアームを使い、まず2号機で21年に取り出しを始める予定だったが、アームの精度不足などの問題で作業を3回延期した。

 今回の取り出しでは、過去の調査でも活用した簡易的な「釣りざお式装置」を使う。政府と東電は当初、2021年の開始を予定していたが、約3年遅れの開始となった。