4~6月期、建設業の景況マイナス35・5に 福島県商工会連合会の町村部中小企業調査

AI要約

福島県商工会連合会が発表した景況調査結果によると、建設業の売り上げ判断指数が悪化し、問題点として材料価格の上昇や熟練技術者の確保難が挙げられた。

小売業では仕入れ単価の上昇が課題として浮上し、資材高騰や人材不足の影響が長期化していると分析されている。

製造業やサービス業の売り上げ判断指数も前期に比べて若干の変化が見られた。

 福島県商工会連合会は県内町村部にある中小企業の4~6月期の景況調査結果を発表した。売り上げが「増えた」と回答した企業の割合から「減った」とした企業の割合を引いた売り上げ判断指数(DI)は建設業が前期(1~3月期)から14・3ポイント悪化のマイナス35・5だった。悪化は昨年7~9月期以来、3期ぶり。

 建設業では経営上の問題点として「材料価格の上昇」や「熟練技術者の確保難」を挙げる企業が多かった。小売業の売り上げDIは前期比7・5ポイント悪化のマイナス42・0となり、「仕入れ単価の上昇」を課題として捉えているケースが多く見られた。連合会は資材高騰や人材不足の影響が長期化していると分析している。

 他の業種の売り上げDIは製造業が前期比2・9ポイント増のマイナス26・2、サービス業が同1・6ポイント増のプラス1・6だった。

 県内の14商工会の210社を対象とし、87・6%に当たる184社から回答を得た。