医大小児病棟で医療事故10代患者死亡【岩手】

AI要約

岩手医大附属病院での医療事故で、10代の男性患者が亡くなったことが明らかになった。

男性患者は永久気管孔からの酸素投与を受けていたが、看護師が必要な吸引を怠ったことが原因とされる。

病院は再発防止策をまとめ、遺族への賠償も行うとしている。

医大小児病棟で医療事故10代患者死亡【岩手】

 岩手医大附属病院は去年10月、重い障害のため入院していた10代の男性患者が亡くなる医療事故が起きていたことを明らかにしました。

 岩手医大付属病院は30日会見を開き、医療事故の経緯を説明しました。

 病院によりますと、亡くなったのは重い障害があり、小児病棟に入院していた当時19歳の男性患者です。

 男性患者は去年10月、発熱があり入院中、首に開けた「永久気管孔」から酸素を投与するケアを受けましたが、必要されるたんの吸引を担当の看護師が怠ったということです。

 その後異常を知らせるアラームがおよそ1時間鳴ったものの適切な処置が行われず、男性は心肺停止で亡くなったということです。

 事故を受け病院は事故調査委員会を設置し、患者の病態把握の徹底、アラームへの適切な対応、看護師を増やすなどの再発防止策をまとめました。

病院は今後遺族への賠償も行っていくとしています。