エネチェンジ、会計処理問題で再発防止策 城口洋平CEOが辞任 後任に9/3付で丸岡智也氏
エネチェンジは不正な会計処理の疑いを受け、経営トップの城口洋平代表取締役CEOが一連の責任を取り退任する。新たな経営体制では権限を分散し、コンプライアンス意識の向上やガバナンス強化に取り組む。
城口氏が取締役を辞退し、新CEOに丸岡智也執行役員が就任。代表取締役会長には平田政善氏が就任し、再発防止策の実行に関与する予定。
エネチェンジは不正問題に真摯に対処し、透明性と責任感のある経営を目指す決意を示している。
電気自動車（EV）用充電サービスを手掛けるエネチェンジは7月29日、監査法人から不正な会計処理の疑いを指摘された問題に対する再発防止策を発表した。一連の責任を取り、城口洋平代表取締役最高経営責任者（CEO、36）が30日付で退任する。9月以降は代表取締役を複数名選出する体制を敷く。これにより経営トップの権限分散を図り、相互にけん制する仕組みをつくりることでガバナンス（企業統治）強化につなげる。経営陣のコンプライアンス（法令順守）意識の向上や監督機能の強化にも取り組む考えだ。
城口氏から取締役を辞退する申し出があり、29日に開いた取締役会で受理した。30日に開催する株主総会の継続会などを経て、城口氏は退任する。
権限を分散する新たな経営体制として9月3日付で、丸岡智也執行役員最高財務責任者（CFO、36）が代表取締役CEOに就任し、曽我野達也上級執行役員最高マーケティング責任者（CMO、34）が代表取締役最高執行責任者（COO）に就く。
それまでの間は、7月30日付で代表取締役会長に就任する平田政善氏（65）が経営トップを務める。平田氏は、東芝（島田太郎社長、東京都港区）で代表執行役専務などを務めた経歴を持つ。9月3日付で平田氏は代表権のない取締役会長となり、再発防止策の確実な実行に関与する予定。
