# 医療倫理

裁判長期化、原告6人死亡 60~90代の高齢者多く 強制不妊訴訟
10時間前

裁判長期化、原告6人死亡 60~90代の高齢者多く 強制不妊訴訟

 旧優生保護法に基づく強制不妊手術を巡る訴訟は、39人の原告によって全国12地裁・支部に起こされた。 国は徹底抗戦の姿勢で、審理は長期化。60~90代の高齢原告が多く、提訴後に6人が亡くなった。最高裁で5月に開かれた弁論では「早く、全ての被害者が救われる判決を」との声も上がってい

旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用認めず国に賠償命じる判決 最高裁
18時間前

旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用認めず国に賠償命じる判決 最高裁

旧優生保護法のもと、不妊手術を強制された人たちが国に賠償を求めていた裁判で、最高裁は国に賠償を命じる判決を言い渡しました。 【旧優生保護法訴訟「除斥期間」適用が争点】 旧優生保護法を巡っては、障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国に損害賠償を求める裁判を全国

最高裁で勝訴「67年間苦しんできた。こんなに嬉しいことない」14歳で”強制パイプカット”された夫、意を決して妻に秘密打ち明けた 旧優生保護法は憲法違反、国に賠償命令
18時間前

最高裁で勝訴「67年間苦しんできた。こんなに嬉しいことない」14歳で”強制パイプカット”された夫、意を決して妻に秘密打ち明けた 旧優生保護法は憲法違反、国に賠償命令

最高裁大法廷は7月3日午後、「旧優生保護法」は憲法に違反するとして、国に賠償を命じる判決を言い渡しました。かつての優生保護法は、障害のある人などに強制的に不妊手術することを認め、およそ1万6000人が本人の同意を得ずに手術を受けたとされています。兵庫県明石市に住む小林宝二さん、9

【図解】強制不妊、国に賠償責任=「除斥」適用せず、原告全面勝訴―旧優生保護法巡る訴訟・最高裁大法廷
20時間前

【図解】強制不妊、国に賠償責任=「除斥」適用せず、原告全面勝訴―旧優生保護法巡る訴訟・最高裁大法廷

 旧優生保護法に基づき、障害などを理由に不妊手術を強制されたとして、全国の男女が国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、国の賠償責任を認めた。

人工赤血球、治験実施へ 奈良県医大、緊急時に活用
2024.07.01

人工赤血球、治験実施へ 奈良県医大、緊急時に活用

 奈良県立医大は1日、2030年ごろまでの実用化を目指し、備蓄可能な人工赤血球の臨床試験(治験)を24年度中に始めると発表した。へき地医療や大規模災害時の負傷といった、通常の輸血が難しい場面での活用を想定。来年3月ごろから患者を募集し、安全性や有効性を確かめる。 献血で得られる赤

がん告知で「自殺率が3倍増」の調査も…それでも医師が患者に真実を告げる理由
2024.06.30

がん告知で「自殺率が3倍増」の調査も…それでも医師が患者に真実を告げる理由

 がん告知を受けた患者はストレスから鬱状態に陥ることがあり、自殺する確率が倍から3倍になるというデータもある。本人にがん告知をするか否かは医師や患者の家族にとって非常に悩ましい問題だが、かといってショックを与えることを恐れて告知を避けるのは、本当に患者のためになる判断と言えるのか。※本稿は、村

群馬の学校健診問題で注目 見落としがちな「思春期早発症」の怖さ
2024.06.30

群馬の学校健診問題で注目 見落としがちな「思春期早発症」の怖さ

 群馬県みなかみ町立小学校で6月に実施された健康診断で、複数の児童が70代の男性医師に下着の中をのぞかれたなどと訴え、町教育委員会は保護者らに謝罪した。学校健診を巡ってはさまざまな意見が飛び交うが、専門家からは学校健診の後退を懸念する声もあがる。 今回問題となった健診を担当した男

注意されても、酒もタバコもやめなくていい…和田秀樹が「医者の言いなりでは人生を損する」と説く理由
2024.06.29

注意されても、酒もタバコもやめなくていい…和田秀樹が「医者の言いなりでは人生を損する」と説く理由

悔いのない人生を送るにはどうすればいいのか。医師の和田秀樹さんは「大切なのは『どのように生きるか』を自分で決めることだ。お酒やタバコをやめるかどうかも、医者の言いなりになるのではなく、自分の本音と向き合って決めたほうがいい」という――。 ※本稿は、和田秀樹『本当の人生 人生後半は

【社説】ハンセン病と人権 誤った医療の記録後世に
2024.06.29

【社説】ハンセン病と人権 誤った医療の記録後世に

 ハンセン病患者を隔離収容していた国立療養所で、人倫にもとる医療行為の実態が明らかになった。 熊本県合志市の菊池恵楓園で戦中、戦後にかけて、開発中の薬剤を入所者に投与する臨床試験が行われ、多数の副作用が確認されたにもかかわらず継続された。試験期間中に死者も出ている。

国立ハンセン病療養所での旧陸軍の薬剤臨床試験、入所者2人の死亡と因果関係の疑い…国が初の報告書
2024.06.25

国立ハンセン病療養所での旧陸軍の薬剤臨床試験、入所者2人の死亡と因果関係の疑い…国が初の報告書

 国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(けいふうえん)(熊本県合志市)は24日、太平洋戦争中から終戦直後にかけて旧日本陸軍などが入所者に対し、「虹波(こうは)」と呼ばれる薬剤の臨床試験を行い、試験中に死亡した9人のうち2人について投薬との因果関係が疑われるとする報告書を公表した。投与対象者は少なく

開発中の薬、ハンセン病患者に繰り返し投与 戦中の療養所、死亡例も
2024.06.24

開発中の薬、ハンセン病患者に繰り返し投与 戦中の療養所、死亡例も

 かつてハンセン病患者が強制隔離されていた国立療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)で第2次大戦中から戦後にかけて、開発中の薬を投与する試験が入所者に繰り返され、強い副作用や死亡例が確認された後も続いていた。園は24日、試験の詳細や経緯をまとめた調査報告書を、園内の「臨床倫理及び人権問題委員会」

大阪の老人ホーム過剰訪問看護か 会社否定、社員「診療報酬目的」
2024.06.23

大阪の老人ホーム過剰訪問看護か 会社否定、社員「診療報酬目的」

 大阪市東淀川区にある有料老人ホーム「アプリシェイト東淀川」(定員83人)で難病などの入居者に対し、グループ会社の訪問看護ステーションが必要性に関係なく過剰とみられる訪問看護を実施していたことが23日、現・元社員5人の証言で分かった。証言を裏付ける社内のLINE(ライン)メッセージも確認した。

「死ぬ権利」フランスで議論が進んでいる背景
2024.06.23

「死ぬ権利」フランスで議論が進んでいる背景

 人が自分の人生を終える手助けを受けるべき条件とはどのようなものか?  フランス社会は20年以上にわたって、家庭で、病院で、大学で、教会で、友人間で、この問いについて議論してきた。 5月以降、フランス国民議会は「死の自発的幇助」を可能にする法律、すなわち人の人生の終わりを積極的に

韓国政府「医師の特権は命を救うこと」 医療界に復帰促す
2024.06.20

韓国政府「医師の特権は命を救うこと」 医療界に復帰促す

【ソウル聯合ニュース】韓国で大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反発する研修医の職場離脱や医師の一斉休診が続く中、中央災難(災害)安全対策本部の李漢庚(イ・ハンギョン)第2総括調整官(行政安全部災難安全管理本部長)は20日、同本部の会議で「医療改革は医大生や医師が憂慮するものとは異

「休診する病院には行かない」患者の反発意識したか…集団休診参加率15%未満=韓国
2024.06.19

「休診する病院には行かない」患者の反発意識したか…集団休診参加率15%未満=韓国

 18日、ソウル杏堂洞(ヘンダンドン)に住むJさん(40)は、鼻風邪を引いた4歳の娘を連れて、近くの小児科医院を訪れたが、引き返さざるを得なかった。普段通っていた小児科が「集団休診」で休みだったからだ。Cさんは「他の小児科に来たが、ここも午前中だけ診療するという。早く診察を受けて娘を幼稚園に送

「中絶を決めた」と告白した議員 160年前の禁止法に揺れる米州
2024.06.19

「中絶を決めた」と告白した議員 160年前の禁止法に揺れる米州

 11月の米大統領選の接戦州である西部アリゾナ州で人工妊娠中絶を巡るせめぎ合いが激しくなっている。民主党のジョー・バイデン大統領(81)は中絶の権利擁護を掲げて支持拡大を図り、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は争点化を避けようとしている。攻防に拍車をかけているのが、西部開拓時代の16

【社説】医学部増員反対が患者の生命より重要なのか=韓国
2024.06.18

【社説】医学部増員反対が患者の生命より重要なのか=韓国

ソウル大病院の教授が昨日から集団休診に入った。先週、全教授967人のうち54.7%の529人が休診に賛成し、相当数が昨日参加した。教授は患者らに電話とメッセージで診療日程の延期を通知した。診療日に合わせてすべての日程を調整しながら数カ月間も待ってきた患者の事情を考慮しない行動だった。ソウル大病

韓国政府 医師協会長ら17人に「一斉休診禁止」命令
2024.06.17

韓国政府 医師協会長ら17人に「一斉休診禁止」命令

【ソウル聯合ニュース】大学医学部の定員増員を巡って韓国政府と対立している大韓医師協会(医協)が18日に一斉休診を行うとしている問題で、保健福祉部が医協の林賢澤(イム・ヒョンテク)会長ら協会執行部17人に対し、一斉休診や一斉休診の教唆を禁止する公文書を発送していたことが17日、分かった。

医学生が患者の電子カルテ画像をSNS投稿 名大病院が謝罪
2024.06.17

医学生が患者の電子カルテ画像をSNS投稿 名大病院が謝罪

 名古屋大学医学部附属病院は6月14日、医学系研究科の学生が2020年3月、SNSに同病院の患者2人の氏名などが入った電子カルテ画面の写真を投稿していたとして、謝罪文を公表した。 写真には、患者の氏名と入院診療科名、電子カルテ上の日時が写っていたという。 同病院は、

名大病院の学生、患者の電子カルテ画像をSNS投稿 手術中の画像も
2024.06.17

名大病院の学生、患者の電子カルテ画像をSNS投稿 手術中の画像も

 名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)は、同大大学院医学系研究科の学生が、患者の電子カルテの個人情報や手術中の画像をSNSに投稿する不適切な行為があったと発表した。閲覧できたのは学生の周辺に限られ、投稿は既に削除されている。悪意はないとみられるが、「重大性の認識が欠如していた」としている