戸石朝市で「はも・かに祭り」 周辺飲食店で食べ比べイベントも

AI要約

第21回戸石朝市はも・かに祭りが開催される。

長崎市たちばな漁業協同組合が主催するイベントでは、ハモ、ワタリガニ、イワガキなどの地元食材を提供する。

近隣飲食店でもハモやワタリガニを使った料理を楽しめる「はも・かに料理フェア」が開催される。

戸石朝市で「はも・かに祭り」 周辺飲食店で食べ比べイベントも

 「第21回戸石朝市はも・かに祭り」が8月4日、戸石フレッシュ朝市(長崎市戸石町)で開催される。(長崎経済新聞)

 長崎は全国でも有数のハモの漁獲量を誇るものの、全身に硬い小骨があることから、小骨を細かく切ることで食べやすくする「骨切り」と呼ばれる調理を行う必要がある。そのため取り扱いには専門知識が必要となる。市場に出荷されたハモは京都など関西を中心に流通していることから、地元でほとんど消費されてこなかったハモの消費拡大につなげようと、長崎市たちばな漁業協同組合が毎年開いている。この時期に旬を迎えるワタリガニや同地区の事業者が近年力を入れているイワガキとともに近隣の飲食店を巻き込んで創意工夫した料理を提供するイベントに徐々に変化し、現在の形になった。

 イベントではハモやワタリガニ、イワガキの活魚のほか、湯引きなどの加工品や漁師飯を販売。先着100人に地元農産品を進呈するほか、近隣飲食店のハモ料理食事券が当たる抽選会も予定する。

 4日~11日には近隣飲食店5店でハモやワタリガニ、イワガキを使ったメニューを提供する「はも・かに料理フェア」も開催。各店が工夫を凝らした料理を提供する。

 同漁協の松山和昭さんは「地元では食材として認知されていなかったハモだが、イベントを続けてきたことで少しずつファンが増え、『毎年楽しみにしている』と言ってもらえるようになった。食文化としても定着しつつあるのでは」と期待を込め、「産地ならではの旬の味を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は8時~12時。