石川、中3で全国1位 全国学力テスト、小6は2位

AI要約

石川県の小学6年と中学3年を対象に実施された2024年度全国学力・学習状況調査の結果が公表された。石川県は数教科で上位にランクインし、特に中3の国語と数学で1位を獲得した。

石川県の平均正答率は全国平均を上回り、昨年度のテスト結果を活用した教育改善に成功したことが報告された。

今年度の学力テストには県内の小中学校から約1万人が参加し、地震の影響で一部の学校は見送った。

石川、中3で全国1位 全国学力テスト、小6は2位

 文部科学省は29日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月に実施した2024年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。都道府県別の平均正答率(公立学校)をみると、石川は中3の国語と数学で1位、小6の国語と算数は2位だった。この4教科に加え、中3英語を実施した昨年は5教科のうち3教科が全国トップで、今年も引き続き上位が目立った。

 昨年は小6国語と算数、中3数学が全国1位で、中3国語が2位、中3英語が4位だった。

 今年の石川の平均正答率は小6の国語が72%(全国平均67・7%)、算数が67%(63・4%)、中3の国語が62%(58・1%)、数学が57%(52・5%)となった。文科省は各都道府県の平均正答率の小数点以下を四捨五入して発表しており、小6算数の67%は福井、京都と同率、中3数学の57%は福井、東京と同率だった。

 学校に対する調査では「昨年度のテスト結果を全体の教育改善に役立てた」との回答が石川は100%で、全国平均(小学校96・9%、中学校94・2%)を上回った。県教委の担当者は「教員の指導改善の意識が高く、好成績につながった」と受け止めた。

 今年度の学力テストは4月18日に全国約2万9千校で行われ、県内の小学校190校から8496人、中学校82校から8307人が参加し、能登半島地震の影響で輪島市の小中学校は見送った。