学力調査の「行き過ぎた事前対策」過去に指摘あったが… 石川県は今年も全国1位を複数科目で獲得

AI要約

石川県が全国学力・学習状況調査で高い水準を維持していることが明らかになった。

被災地の輪島市内の学校は子どもの心のケアを優先し、調査への参加を見送った。

県教育委員会は金沢大学との連携を通じて調査結果を学習指導に生かす意向を示している。

学力調査の「行き過ぎた事前対策」過去に指摘あったが… 石川県は今年も全国1位を複数科目で獲得

全国の小中学生を対象に4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果が29日、公表されました。

石川県は小学校の算数、中学校の国語・数学で全国1位と2024度も高い水準を維持しています。この調査は、文部科学省が毎年、全国すべての公立小中学校と一部の私立学校で実施していて、県内では今年小学6年生と中学3年生のあわせておよそ1万7000人が参加しました。

地震で大きな被害を受けた輪島市内の12の小中学校は子どもの心のケアを優先したいとして参加を見送りました。

科目は小学6年生が国語と算数、中学3年生が国語と数学で、調査の結果小学校の平均正答率は国語が秋田県に次いで2位、算数は福井県、京都府と並び1位でした。

また、中学校の平均正答率は国語が1位。数学は福井県、東京都と同率で1位でした。

県教育委員会は、この結果について小学校・中学校ともに継続してトップクラスの水準を維持できていることが確認できたとしています。また、県では2021年度から実施している金沢大学と連携しての調査結果の分析を教育現場での学習指導に反映させたいとしています。

今年も高水準となった石川県。

以前、学力調査のために過去の試験問題を使った補習授業が行われるなど「行き過ぎた事前対策」が指摘されましたが、県教委では学校や市町の教育委員会に「適切に実施」するよう通知していると説明しています。