「まずは、車で往来ができる環境を…」今月末めどで緊急車両通行可能に…一般車両はめど立たず

AI要約

崩落から2週間経過し、日御碕地区への道路復旧がまだ見通せず。

出雲市市長が道路復旧の緊急性を強調し、救急車や燃料車両の通行を目指す。

現在は徒歩や仮設迂回路を利用して住民支援を行う状況となっている。

「まずは、車で往来ができる環境を…」今月末めどで緊急車両通行可能に…一般車両はめど立たず

崩落から2週間。

出雲市日御碕地区へと続く道路の復旧は、いまだ目途が立たないままです。

住民が日常生活を取り戻すためには、一刻も早い道路の復旧が望まれます。

出雲市 飯塚俊之 市長

「日御碕地区の皆様には、車の往来ができない状況が続いているが、県とともにまずは、車で往来ができる環境を1日も早く整えるように取り組む」

24日、会見でこう述べた出雲市の飯塚市長。

今月9日からの大雨で、崩落した日御碕へと続く県道29号。現在、日御碕地区へは、徒歩でのみ、私有地を通る迂回路を使って通行できる状態となっています。

島根県は23日、この迂回路が通る地権者の協力のもと、畑などの敷地に鉄板を敷き、緊急車両に限定し、通行可能にする方針を発表しました。

出雲市が指定する救急車や燃料運搬の車両のみ、今月末を目途に、通行できるようにするということで、一般車両が通れる仮設迂回路の整備については、いまだ、目途が立っていません。

一方で、飯塚市長は25日から、島根県石油協同組合などの協力のもと、市の職員らが携行缶を運び、住民にガソリンの給油販売を実施すると発表しました。

出雲市 飯塚俊之 市長

「車の往来が片側でも実現すれば、地域の皆さん方にとって、格段に普通の生活に近い状態が戻ってくるわけで、ガソリンにしても、食べ物とか身の回りの生活必需品を買ったりとか。やっぱりそこが、"一丁目一番地"、早急に対処すべきことだと思っている」

観光業に携わる住人も多い日御碕地区。一般車両の通行の目途が立たない中、特に、観光面では、具体的な支援策が見いだせない状況となっています。道路の復旧こそが、住人の日常生活の回復につながります。