「小田床トンネル」が供用開始 天草市の国道389号「下田南バイパス」

AI要約

熊本県が天草市天草町の下田北から下田南の間で整備を進めている、国道389号「下田南バイパス」の「小田床トンネル」が20日、供用を開始した。

西海岸の南北を走るバイパスは、交通の安全性向上と観光活性化を目的に2002年に整備が始まり、総事業費は約111億円。

小田床トンネルは現在完成している区間の南端に位置し、幅10メートルの片側1車線で、トンネルを含めた本線約700メートルと取り付け道路約200メートルの供用が始まった。

「小田床トンネル」が供用開始 天草市の国道389号「下田南バイパス」

 熊本県が天草市天草町の下田北から下田南の間で整備を進めている、国道389号「下田南バイパス」(総延長3520メートル)の「小田床[こざとこ]トンネル」(全長386メートル)が20日、供用を開始した。

 天草下島の国道で唯一残る、車のすれ違いが困難な区間。西海岸の南北を走るバイパスは、交通の安全性向上と観光活性化を目的に2002年に整備が始まり、総事業費は約111億円。20年度までに1830メートルが完成している。

 小田床トンネルは現在完成している区間の南端に位置する。幅10メートルの片側1車線で、トンネルを含めた本線約700メートルと取り付け道路約200メートルの供用が始まった。

 この日の開通式で木村敬県知事が「ご尽力いただいた皆さまに感謝する。残り区間の早期の供用開始に向け、全力で取り組む」とあいさつ。馬場昭治市長は「美しい夕日が見える天草西海岸や、﨑津集落などにもつながる道。地域活性化や産業振興に寄与することを期待する」と述べた。(鬼束実里)