ＡＴ普通免許で運転できる初のトラック いすゞが「２０２４問題」対策に投入 スマホで注文も
いすゞ自動車は２４日、ＡＴ限定の普通免許で運転できる初の小型ディーゼルトラックを３０日に発売すると発表。この商品でトラックの運転が難しいというイメージを払拭したいと述べた。
新たに投入する「ＥＬＦｍｉｏ」は軽量化技術を導入し、最大積載量１・３５トンを確保しながら車両重量を３・５トン未満に抑え、高い燃費と先進安全機能を搭載。希望小売価格は４０２万５００円。
さらに、スマートフォンでのオンライン商談や車両契約が可能なＥＣサイトを立ち上げ、購買層を広げる取り組みに出る。将来的には電気自動車モデルも販売し、２０３０年度には１万２０００台の販売を目指すとしている。
いすゞ自動車は２４日、ＡＴ（オートマチック）限定の普通免許で運転できる初の小型ディーゼルトラックを３０日に発売すると発表した。ドライバーを確保しやすくすることで、慢性的な人手不足と残業規制の厳格化で輸送力が低下する物流の「２０２４年問題」の対策を支援する。記者会見した南真介社長は「（この商品で）トラックの運転は難しいというイメージを払拭したい」と述べた。
新たに投入する「ＥＬＦｍｉｏ（エルフミオ）」は専用開発した排気量１・９リットルエンジンの搭載をはじめ、さまざまな軽量化技術を導入することで、最大積載量１・３５トンを確保しながら車両重量を普通免許に対応する３・５トン未満に抑えた。燃費はこのクラスのトラックでトップ水準の１３・６キロ。誤発進抑制や衝突回避の「プリクラッシュブレーキ」などの先進安全機能も標準装備した。東京地区の希望小売価格は４０２万５００円。
また、誰でも運転できるトラックとして購買層を広げるため、スマートフォンで見積もりオンライン商談、車両契約までを完結できるＥＣサイトを立ち上げてネット販売に乗り出す。
エルフミオにはディーゼル車より積載量が小さい電気自動車（ＥＶ）モデルもあり、今年度は計５千台の販売を見込む。ただ、普通免許対応による利用者の拡大と人手不足の深刻化による需要増をにらみ、南氏は「２０３０（令和１２）年度に１万２０００台を目指す」とした。
