鈴鹿8耐併催レース「GROM Cup」 伊勢出身選手2連覇ならず

AI要約

伊勢市出身の中澤皓平選手と津市出身の牛場一磨選手が参加した「DUNLOP杯 HRC GROM Cup 鈴鹿ミニ耐久ロードレース」での競り合い。中澤選手が勝負をかけた最終周でのアクシデントによりリタイア。

ワイエス精機KZ expressチームは昨年大会の優勝チーム。予選で4番手を記録し、2連覇に挑んだ決勝レースでは激しいバトルを展開。

バイクレースを通じて若い世代にバイクの魅力を伝え、会社名を露出することで新たなファンや就職者を獲得する好循環を目指す中澤選手のコメント。

鈴鹿8耐併催レース「GROM Cup」 伊勢出身選手2連覇ならず

 伊勢市出身の中澤皓平選手と津市出身の牛場一磨選手のチーム「ワイエス精機KZ express」(31号車)が7月19日・20日、鈴鹿8耐に併せて開催された「DUNLOP杯 HRC GROM Cup 鈴鹿ミニ耐久ロードレース」に出場した。(伊勢志摩経済新聞)

 昨年から鈴鹿8耐に併せて鈴鹿サーキット国際レーシングコース(鈴鹿市稲生町、1周5.821キロ)を舞台に開催している同レースは、ホンダが市販するコンパクト車体の原付2種スポーツバイク「GROM(グロム)」を使ったワンメイクレース。地方選で活躍する47チーム94人の選手が、鈴鹿8耐と同じコースを12周する決勝レースでGROM耐久日本一を決める。

 昨年の大会で12周を39分57秒684のタイムで優勝を決めた同チーム。19日にあった予選レースで4番手のタイムで、2連覇を賭けた20日の決勝レースに臨んだ。決勝レースでスタートライダーの牛場選手が1台をオーバーテイクし3番手に順位を上げると、上位3台の争いとなった。6周目で中澤選手に交代するとトップを走る「F.C.C TSR HONDA」(5号車)と「Team HIRO」(76号車)とのバトルを繰り広げた。最終回に勝負を決めた中澤選手がシケインから最終コーナーで周回遅れのバイクに捕まり、「Team HIRO」と共に巻き添いに遭い転倒。ゴールラインまで残り数メートルのところでリタイアとなった。

 中澤さんは「どこで抜こうか考えていて最終回に賭けたが、接触してしまった。これもレースだと思うので仕方ない。また来年チャレンジしたい」と話す。「バイクブームだと世間では言われているが、バイクに乗る若い子はまだまだ少ない。自分たちが活躍することで応援してくれる会社に恩返しをし、会社名が露出されることで、バイク好きの若い人が会社に就職し、さらに応援してもらえる輪が広がりバイクレースを続けていける好循環につながれば」とも。

 優勝は39分30秒226のタイムで走り切った「F.C.C TSR HONDA」(5号車)、2位は「speedHeart+チームマムシ」(3号車)、3位は「西丸JDS 黒田屋 ALPHIN」(79号車)。