水俣病再懇談、環境大臣は来たが鹿児島県知事は出席せず…「もらい公害の認識改めてもらいたい」…長島町・獅子島の会、塩田氏との現地懇談を要望 実務者協議始まる

AI要約

水俣病被害者と伊藤信太郎環境相との再懇談後、初めて環境省や鹿児島、熊本両県、被害者団体の実務者レベルの協議がオンラインで開かれた。

水俣病被害者獅子島の会が塩田知事との懇談を要望し、具体的な回答はない中で未認定患者の離島手当増額についても話し合われた。

被害者団体が実務者協議の実施を求め、今後も続けることが確認されている。

水俣病再懇談、環境大臣は来たが鹿児島県知事は出席せず…「もらい公害の認識改めてもらいたい」…長島町・獅子島の会、塩田氏との現地懇談を要望 実務者協議始まる

 水俣病被害者と伊藤信太郎環境相の再懇談後初めてとなる、環境省や鹿児島、熊本両県、被害者団体の実務者レベルの協議が19日、オンラインで開かれた。水俣病被害者獅子島の会(鹿児島県長島町)は、塩田康一鹿児島県知事との長島町獅子島での懇談を要望した。

 11日に同島で開かれた再懇談に、塩田知事は出席していなかった。獅子島の会の滝下秀喜会長は「離島で暮らす被害者の実情を知ってほしい。知事にはもらい公害の認識を改めてもらいたい」と訴えた。県側から具体的な回答はなかった。

 未認定患者が島外の医療機関に通院した際に給付される月1000円の「離島手当」の増額についても話し合われた。実務者協議は今後も継続する。形式や日程は未定。

 5月、水俣病の被害者団体と伊藤氏の懇談で、制限時間を超えた複数の団体のマイク音が切られた。今月、熊本県水俣市などで開かれた再懇談で、被害者団体が実務者協議の実施を求めていた。