臼杵祇園まつり「曳き出し」優美な山車が城下町を駆け抜ける 次世代育成へ「子どもばやし」初めて実施

AI要約

臼杵祇園まつりの曳き出しイベントが開催され、優美な山車や力強いかねの音が城下町に祭りの始まりを告げた。

今年の当番町は本町と田町で、2台の山車が祇園ばやしを競演し、見物客から拍手を浴びた。

祭りは子どもばやしを初めて実施し、次世代の育成に取り組んでいる。また、14日には渡御で開幕し、色んな行列が街を練り歩く。

臼杵祇園まつり「曳き出し」優美な山車が城下町を駆け抜ける 次世代育成へ「子どもばやし」初めて実施

 大分県内三大祇園の一つ、臼杵祇園まつり(県指定無形民俗文化財)は12日夜、二つの当番町が山車(やま)をお披露目する「曳(ひ)き出し」が臼杵市中心部の辻ロータリーなどであった。優美な山車や力強いかねの音が、城下町に祭りの始まりを告げた。

 今年の当番町は本町と田町。夕方から中心部を巡行した2台の山車は、見せ場の「辻出合い」でロータリーを駆け抜け、行き違った。山車に乗る両町の若衆はかねや太鼓を打ち鳴らし、軽快な祇園ばやしを競演。見物客から大きな拍手が送られた。

 今年は祭りの伝承、次世代の育成につなげようと「子どもばやし」を初めて実施。両当番町の子どもたちが約1カ月半の練習で習得した演奏を披露した。

 祭りは14日午後0時25分、同市の八坂神社から神体を移す「渡御(おわたり)」で開幕。みこしや、やり振り、山車などの行列が街を練り歩く。