関東一の迫力、3千個が輝く提燈山車 浅間山大噴火の作物全滅から240年続く豊作祈願 埼玉・久喜

AI要約

埼玉県久喜市で開催された提燈祭りの様子を伝える。江戸時代から伝わる伝統行事で、山車が勇壮な姿を披露し、見物客が楽しんだ。

祭りの起源や歴史、山車の特徴などについて説明。八雲神社の祭典であり、提燈山車が夏の夜を彩る風物となっている。

天気があいにくながらも、提燈山車が音楽と共にロータリーで演技し、神様の誕生日を祝う様子が伝えられた。

関東一の迫力、3千個が輝く提燈山車 浅間山大噴火の作物全滅から240年続く豊作祈願 埼玉・久喜

 埼玉県久喜市の夏の風物詩「提燈(ちょうちん)祭り」(久喜市祭典委員会主催)が12日、久喜市の久喜駅西口周辺で開かれた。関東一と称される提燈山車が集結し、勇壮な姿に大勢の見物客が酔いしれた。

 江戸時代から伝わる八雲神社の祭典で、天明3(1783)年に発生した浅間山の大噴火で桑などの作物が全滅し、その社会不安を取り除くため祭礼用の山車を曳(ひ)き回して豊作を祈願したのが始まりとされる。毎年7月12日と18日に行われる。

 祭りの主役は各町内が所有する7台の山車。神話などを題材とする人物を乗せた人形山車は夜、四面に約500個の提燈を飾り付けた提燈山車に変貌し、夏の夜を華麗に彩る。

 この日はあいにくの空模様となり、中には雨よけのシートをまとった山車も。久喜駅西口ロータリーで、お囃子(はやし)の音色を響かせながら回転したり、ぶつけ合ったりして会場を盛り上げた。祭典委員会の和田義雄会長は「240年続く伝統の祭り。雨に負けず、神様の誕生日を祝いたい」と話していた。