激しい砲爆撃の中、往復600m「飯上げ」 児童ら「沖縄戦の学徒の苦労学べた」 南風原町の黄金森公園で平和学習

AI要約

沖縄県南風原町の小学生が沖縄戦当時の飯上げ体験を行った。

参加者は梅雨前のぬかるんだ道を挑戦し、学徒たちの苦労を実感した。

平和の大切さを考える機会となった活動に参加した生徒たち。

激しい砲爆撃の中、往復600m「飯上げ」 児童ら「沖縄戦の学徒の苦労学べた」 南風原町の黄金森公園で平和学習

 【南風原】沖縄県南風原町内の小学6年生8人が23日、黄金森公園で沖縄戦当時に看護師やひめゆり学徒らが食料を運搬した「飯上(めしあ)げ」を体験した。8人は町が毎年実施する平和学習交流事業のメンバー。2人一組で10キロ分のペットボトルが入った樽(たる)をつるした棒を担ぎ、南風原文化センター入り口から旧日本軍の陸軍病院南風原壕群20号まで往復約600メートルを歩いた。

 壕までの道の一部は梅雨明け前に降った雨の影響でぬかるみ、参加者は足をとられないよう一歩ずつ踏みしめて歩いた。

 北丘小の山中理葉(りお)さん(11)は「想像以上に重く、砲爆撃の激しい中でご飯を運んだ学徒たちの苦労を学べた」と語った。同センターの前城菜美子学芸員は「当時の天候や戦闘の激しさを想像し、平和の大切さについて考えてほしい」と呼びかけていた。(南部報道部・国吉聡志)