# 沖縄戦

辞世の句「削除しないで」 仲村氏が15旅団に要請
2024.06.30

辞世の句「削除しないで」 仲村氏が15旅団に要請

 陸上自衛隊第15旅団のホームページに、沖縄戦で日本軍を指揮した牛島満司令官の辞世の句が掲載され、沖縄メディアなどが反発している件で、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長は28日、同旅団に対し、辞世の句を削除しないよう求める要請書を提出した。 要請書では、牛島司令

「平和なときに戦争は準備される」 80年後のいま…「戦後」は「戦前」になったのか【報道特集】
2024.06.29

「平和なときに戦争は準備される」 80年後のいま…「戦後」は「戦前」になったのか【報道特集】

6月23日は沖縄慰霊の日。沖縄には、今からちょうど80年前に大本営直轄の第32軍が配備され、その後の地上戦に突入していきました。軍の存在は、どう沖縄の社会を変え、人々を戦争に導いていったのか。沖縄のいわゆる「戦前」から80年後の「今」を考えます。■首里城の地下に「第32軍司令部壕

元米兵の戦利品に「宮里清松」 沖縄戦で持ち去られたノートと教科書 遺族が返却 届いた琉米歴史研究会が持ち主探す
2024.06.28

元米兵の戦利品に「宮里清松」 沖縄戦で持ち去られたノートと教科書 遺族が返却 届いた琉米歴史研究会が持ち主探す

[戦後80年へ] 沖縄戦中に戦利品として持ち去られた教科書とノート計3冊が「慰霊の日」前日の22日、米国ワシントン州シアトルの民家から沖縄に速達便で返却された。ノートの表紙には丁寧な文字で「Kainan Middle School 宮里清松」とある。沖縄の文化財の返還活動を約40

沖縄「市街地のこんなに近くでも…」記者も参加した戦没者遺骨収容 〝未完の戦争〟実態描く「骨を掘る男」
2024.06.27

沖縄「市街地のこんなに近くでも…」記者も参加した戦没者遺骨収容 〝未完の戦争〟実態描く「骨を掘る男」

ドキュメンタリー「骨を掘る男」は、沖縄で40年以上にわたり、第二次世界大戦、ことに沖縄戦で亡くなった人たちの遺骨収容を続けている具志堅隆松氏(70)の活動に迫る。メディアは「戦後〇〇年」という表現をする。だが戦闘が終わっても戦争被害は終わらない。その象徴が戦没者遺骨の問題だ。本作は、そうした「

首里城の地下に眠る沖縄戦の遺構「第32軍司令部壕」、79年を経て現代に訴えるもの
2024.06.27

首里城の地下に眠る沖縄戦の遺構「第32軍司令部壕」、79年を経て現代に訴えるもの

20万人あまりもの人が亡くなった1944年の沖縄戦の際、旧日本軍が構築した「第32軍司令部壕」の一部が5月、報道機関に公開された。首里城の地下に眠る壕は堅牢な姿を79年後の現代に残している。だが、32軍司令官だった牛島満中将らは最終的に、この場所を捨てて南部の摩文仁(まぶに)の丘(糸満市)にあ

住民を巻き込んだ沖縄戦 司令官の孫は沖縄戦と向き合い続ける【#あなたの623】
2024.06.25

住民を巻き込んだ沖縄戦 司令官の孫は沖縄戦と向き合い続ける【#あなたの623】

沖縄戦を指揮した日本陸軍第32軍司令官、牛島満中将を祖父に持つ牛島貞満さん(70)は、毎年慰霊の日が近づくと沖縄を訪れている。▽牛島貞満さん「牛島満の名前が刻まれているのは牛島家の墓だとか、鹿児島の陸軍墓地だとか、様々なところがある。階級だとか年齢だとか、そういうも

「戦争ってこういうことだよ」住民が戦争に巻き込まれると何が起きる? 沖縄戦の極限状態を記録した本
2024.06.25

「戦争ってこういうことだよ」住民が戦争に巻き込まれると何が起きる? 沖縄戦の極限状態を記録した本

 「会いたい人に会いに行く」は、その名の通り、AERA編集部員が「会いたい人に会いに行く」企画。今週は沖縄戦のロングセラーを文庫本化した編集者に、元沖縄紙記者が会いに行きました。*  *  * ただでさえ、いまここで生きるのに大変なのに、見なければ忘れていられる遠い

元学徒は95歳 慰霊の日の糸満市で「白梅之慰霊祭」
2024.06.25

元学徒は95歳 慰霊の日の糸満市で「白梅之慰霊祭」

慰霊の日の23日、白梅の塔(糸満市)で慰霊祭が開かれ沖縄戦で従軍看護婦として動員され犠牲となった白梅学徒隊の女子生徒22人や戦没者へ祈りが捧げられました。▽白梅継承の会・屋宜光徳さん(91)「女房のおやじが先生だった」「白梅を戦場に駆り出した役目じゃないかな、昔は。

激しい砲爆撃の中、往復600m「飯上げ」 児童ら「沖縄戦の学徒の苦労学べた」 南風原町の黄金森公園で平和学習
2024.06.25

激しい砲爆撃の中、往復600m「飯上げ」 児童ら「沖縄戦の学徒の苦労学べた」 南風原町の黄金森公園で平和学習

 【南風原】沖縄県南風原町内の小学6年生8人が23日、黄金森公園で沖縄戦当時に看護師やひめゆり学徒らが食料を運搬した「飯上(めしあ)げ」を体験した。8人は町が毎年実施する平和学習交流事業のメンバー。2人一組で10キロ分のペットボトルが入った樽(たる)をつるした棒を担ぎ、南風原文化センター入り口

風化させない、高校生奮闘 演劇で考える平和 沖縄戦79年
2024.06.24

風化させない、高校生奮闘 演劇で考える平和 沖縄戦79年

 約20万人が犠牲となった沖縄戦の悲惨な記憶を風化させまいと、沖縄県立読谷高校(読谷村)の生徒らが毎年、オリジナルの劇を披露している。 戦後79年となった今年は3年生、大城樹菜さん(17)を中心に練習を重ね、「心に残るように」との思いを込め、舞台に立った。 劇は同校

軍人だった父の最期分からず、墓に入るのはガマで拾った石ころ三つ…沖縄戦「慰霊の日」遺族ら祈り
2024.06.24

軍人だった父の最期分からず、墓に入るのはガマで拾った石ころ三つ…沖縄戦「慰霊の日」遺族ら祈り

 戦火に倒れた家族や友達、まぶたに焼き付いた凄惨な光景――。沖縄戦の犠牲者らを悼む戦後79年の「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄の各地は非業の死を遂げた人々への鎮魂の祈りに包まれた。体験者たちは思い出すのも苦しい記憶を呼び起こし、子や孫たちとともに平和な世界への願いを新たにした。 

沖縄戦の元少年ゲリラ兵「忘れたら、あの地獄がまた来るよ」…爆薬背負って敵の戦車に突入命令も
2024.06.24

沖縄戦の元少年ゲリラ兵「忘れたら、あの地獄がまた来るよ」…爆薬背負って敵の戦車に突入命令も

 戦火に倒れた家族や友達、まぶたに焼き付いた凄惨な光景――。沖縄戦の犠牲者らを悼む戦後79年の「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄の各地は非業の死を遂げた人々への鎮魂の祈りに包まれた。体験者たちは思い出すのも苦しい記憶を呼び起こし、子や孫たちとともに平和な世界への願いを新たにした。 

天皇、皇后両陛下がロンドンのホテルで黙とう…沖縄「慰霊の日」
2024.06.24

天皇、皇后両陛下がロンドンのホテルで黙とう…沖縄「慰霊の日」

 天皇、皇后両陛下は23日、沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」に合わせ、滞在先のロンドンのホテルで黙とうされた。長女愛子さまは皇居・御所で、上皇ご夫妻は仙洞(せんとう)御所でそれぞれ黙とうされた。

戦後79年・沖縄慰霊の日 「子や孫のために戦争のない世の中に」 各地で鎮魂と平和の祈りに包まれる
2024.06.23

戦後79年・沖縄慰霊の日 「子や孫のために戦争のない世の中に」 各地で鎮魂と平和の祈りに包まれる

6月23日は沖縄戦から79年目の慰霊の日です。県内各地では平和と鎮魂の祈りが捧げられました。沖縄戦の組織的な戦闘が終了したとされる6月23日。「慰霊の日」の23日、糸満市の平和の礎には朝から多くの人が訪れ戦争で犠牲になった家族を悼みました。サイパンで家族7人を失くし

慰霊の日 宇都宮市出身・荒井退造の功績伝える企画展
2024.06.23

慰霊の日 宇都宮市出身・荒井退造の功績伝える企画展

6月23日は太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終結したとされる79年目の「慰霊の日」です。当時の沖縄で県民の疎開などに力を尽くした宇都宮市出身の荒井退造を紹介する企画展が、宇都宮市立南図書館で30日まで開かれています。荒井退造は太平洋戦争末期、沖縄県警察部長として当時

「泣く子は入るな」追い出され 風化させない、語り継ぐ85歳 祖父母、弟妹失った喜屋武さん・沖縄慰霊の日
2024.06.23

「泣く子は入るな」追い出され 風化させない、語り継ぐ85歳 祖父母、弟妹失った喜屋武さん・沖縄慰霊の日

 約20万人が犠牲になった沖縄戦で、当時6歳だった那覇市の喜屋武幸清さん(85)は、祖父母や幼い弟妹を失った。 「次の戦争を止め、平和をつくるため、悲劇を風化させてはいけない」と訴える。 マリアナ諸島・テニアンで生まれた喜屋武さんは4人きょうだいの長男。戦争が始まり

「今こそ沖縄戦の記憶に向き合って」 ひめゆり学徒隊悼む慰霊祭
2024.06.23

「今こそ沖縄戦の記憶に向き合って」 ひめゆり学徒隊悼む慰霊祭

 沖縄県糸満市伊原の「ひめゆりの塔」前では23日、看護要員として沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の犠牲者を悼む慰霊祭があり、元学徒や遺族ら約190人が参列した。 慰霊祭を主催する同窓会の知念淑子(よしこ)会長(95)が祭文を読み上げ、「多くの尊い命を失った。ご遺族の心中を察す

沖縄「慰霊の日」 戦没者追悼式に4500人 自衛隊増強に知事憂慮
2024.06.23

沖縄「慰霊の日」 戦没者追悼式に4500人 自衛隊増強に知事憂慮

 沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎え、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が営まれた。日米両軍の激しい戦闘で、住民を含む約20万人が命を落とした地上戦から79年。中国が軍事力を強化する中、米軍基地の集中に加え

首相、辺野古の土砂調達先で配慮 沖縄戦の遺骨収集踏まえ判断
2024.06.23

首相、辺野古の土砂調達先で配慮 沖縄戦の遺骨収集踏まえ判断

 岸田文雄首相は23日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、沖縄戦の遺骨が混じる可能性がある沖縄本島南部の土砂を埋め立てに使う計画に反発が出ていることについて、調達先の選定で県民感情に配慮する考えを示した。「遺骨収集が進められており、(県民が)大きな関心を持っている。こうした事情も踏まえ

平和の火、ランタンで代替 大雨で点火設備が浸水、沖縄
2024.06.23

平和の火、ランタンで代替 大雨で点火設備が浸水、沖縄

 例年、慰霊の日に合わせ、沖縄県糸満市の平和祈念公園でともされる「平和の火」は23日、設備の故障で点火できなくなったため、代替のランタンにともした。県によると、今月中旬の大雨で地下の点火設備が浸水し、復旧が間に合わなかった。別の場所で保存していた種火に影響はなかった。 平和の火は