書店員芸人が選んだ「この秋、サラリーマンにオススメの本ベスト」…1位と2位は?

AI要約

読書の秋を迎えるサラリーマンに向けて、芸人・カモシダせぶんさんがオススメする本5冊を紹介。仕事のストレス、歴史上の英雄、成功企業の裏話、仕事術、そしてポテトチップスにまつわる日本人論まで幅広いジャンルをカバー。

ビジネス書から歴史書まで、幅広いジャンルの本が紹介されており、サラリーマンにとって役立つヒントや新たな視点を得ることができる。

自分に合った本を手に取り、読書を通じて仕事や人生に寄り添る知識や考え方を深めていくことが大切。

書店員芸人が選んだ「この秋、サラリーマンにオススメの本ベスト」…1位と2位は?

 読書の秋である。サラリーマンとして読むべき本は何なのか。

 昨年、書評合戦ゲーム“ビブリオバトル”で新人賞を受賞し、この9月に「探偵はパシられる」(PHP研究所)で小説家デビューした芸人・カモシダせぶんさんは、本好きが高じて12年間、週3~5日、書店員としても働いてきた。

 本の売れ行きを肌で感じてきたカモシダさんにサラリーマンにオススメの本を聞くと、5位は「反応したら負け 仕事のストレスを受け流す33のヒント」(PHP研究所)。会社員経験もある漫画家・コラムニストのカレー沢薫氏の逆説的仕事論だ。

「イラスト付きで読みやすく、活字にまだ慣れていないサラリーマンにオススメです」

 4位の「戦国武将を推理する」(NHK出版)は、直木賞作家・今村翔吾氏が織田信長や徳川家康ら歴史上の英雄8人の意外な素顔を浮かび上がらせたプロファイリング。

「立身出世ができた理由や、部下の扱い方など会社で生き抜くヒントが詰まっています。若者にも女性にもよく読まれています」

 3位は「PIXAR<ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」(文響社)。大赤字だったPIXAR社を、スティーブ・ジョブズとともに、ディズニーに並ぶ一大アニメスタジオに育て上げた成功譚。

「5年前に出た話題作。320ページもありますが、著者のローレンス・レビー氏とジョブズ氏の“相棒もの”としても胸熱で、僕が最も好きなビジネス書です」

 2位は「ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方」(徳間書店)。著者は元テレビ東京のディレクター・プロデューサーの上出遼平氏。

「実際の仕事上の体験をもとに、きれいごとを否定して書かれた、ちょっとドロドロした新ビジネス論です。サラリーマンにはメンタルの持ち方など参考になります」

 1位は、「ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生」(朝日新聞出版)。国民食ともいえるポテトチップスを軸にした戦後食文化史×日本人論だが、「湖池屋VSカルビーのポテチ戦争には企業ドラマがあり、発想の転換方法やピンチの脱し方などは企業人として働くうえで役に立つと思います」。

 軽いものから骨太の大書まで、自分に合ったものを手に取ってみたい。