【日経平均株価考察】底打ち感があるが、乱高下もあり注意は必要

AI要約

2024年8月16日の東京株式市場で、日経平均株価が続伸し、前日比1336円03銭高の3万8062円67銭で終了。米株式市場の動向や半導体関連銘柄の上昇を受けて買われる展開となった。

週初から日本株市場は底堅い流れが期待されるが、ボラティリティが高く注意が必要。米景気の懸念後退や要人の発言が相場に影響を与える可能性もある。

円相場は大きな動きがあり、ニューヨーク外国為替市場で2円の円安・ドル高が続いた。ジャクソンホール会議や米製造業PMI速報が注目されている。

【日経平均株価考察】底打ち感があるが、乱高下もあり注意は必要

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2024年8月16日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比1336円03銭高の3万8062円67銭となりました。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が続伸していました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇しました。これらを受けて、東京市場でも買われる展開となりました。上げ幅は一時1400円を超えるほどで、今年2番目の大きさでした。8月1日以来、およそ2週間ぶりに節目の3万8000円台を回復しました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。16日の米株式市場でダウ平均は4日続伸し前日比96ドル高の4万0659ドルで終えています。16日午前にミシガン大学が発表した8月の消費者態度指数が市場予想を上回りました。米景気悪化への懸念が後退し、買われる展開となりました。週間では1162ドル高となり約9カ月ぶりの上昇幅でした。8月上旬から急落しましたが、これをほぼ取り戻しました。4万ドル台も回復しており、さらに上値を試すような動きとなっています。

日本株も週初から底堅い流れになることが期待されます。ただし、引き続き、ボラティリティの大きい展開が続きそうです。要人の発言やその他の材料で、相場が大きく乱高下することがあるので注意が必要です。

円相場も大きく動いています。15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続落し、前日比2円の円安・ドル高となり、1ドル=149円25~35銭で取引を終えています。16日には円は3営業日ぶりに反発したものの神経質な動きが続いています。

今週は22日~24日に国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開かれます。23日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演を行います。米経済や雇用などの状況について、パウエル議長がどのような見通しを示すのかが注目されます。22日には8月の米製造業PMI速報値も発表されます