〔NY外為〕円、147円台後半(16日朝)

AI要約

週末のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが進み、1ドル=147円台後半に上昇。米長期金利の低下が影響し、円高・ドル安の動きが続いている。

労働市場と個人消費の強さが示されたことで円売り・ドル買いが一巡し、米長期金利の低下も円買いを後押し。住宅着工件数の結果も注目される中、市場の動向が注目されている。

ユーロは対ドル、対円ともに下落し、円高・ユーロ安の流れが続いている。

 【ニューヨーク時事】週末16日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=147円台後半に上昇している。午前9時現在は147円60~70銭と、前日午後5時(149円25~35銭)比1円65銭の大幅な円高・ドル安。

 前日発表された最新週の米週間失業保険申請件数と7月の小売売上高で、労働市場と個人消費の底堅さが示されたことを背景とした円売り・ドル買いが一巡。海外市場の流れを引き継ぎ、米長期金利の低下を眺めて、円買い・ドル売りが進んでいる。

 米商務省が朝方発表した7月の住宅着工件数は前月比6.8%減の123万8000戸と、市場予想(133万戸=ロイター通信調べ)を大幅に下回った。住宅購入意欲が弱まっているとの見方から、指標発表後に円買い・ドル売りがさらに進む場面も見られた。市場はこの日午前に発表される8月のミシガン大学消費者景況感指数(暫定値)にも注目している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0990~1000ドル(前日午後5時は1.0967~0977ドル)、対円では同162円30~40銭(同163円85~95銭)と、1円55銭の円高・ユーロ安。