バンクシーはなぜ動物シリーズを描いたのか。9日間を振り返る

AI要約

ロンドン市内でバンクシーによって描かれた9日間連続の動物の壁画を振り返る。

バンクシーの動物シリーズが注目を集める中、作品の意味は明かされていない。

各作品には動物愛護を訴える可能性も指摘されているが、真相は謎に包まれている。

バンクシーはなぜ動物シリーズを描いたのか。9日間を振り返る

ロンドン市内に9日間連続で動物の壁画を描いてきたバンクシー。連作を発表するのは彼にとって初めてのことではないが(イギリス・ノーフォークで連作を発表したり、ニューヨークで「レジデンシー」を行ったりしてきた)、正体不明のアーティストが突如として街中に登場させた動物の絵に、どんな意味が含まれているのか考えたくなってしまうのがファンの性だ。バンクシーのInstagramに作品が投稿されるたびに意味を推測するコメントが多く投稿されており、バンクシーの謎を紐解くBBCラジオの人気番組「Banksy Story」のパーソナリティは、これまで発表してきた作品と同様、「動物愛護を訴えているのではないか」と推測しているが、本当の意味は明かされていない。突如としてロンドン市内に現れ、世界から注目されることとなった十数体の動物たちの動向を、9つの画像で振り返ってみよう。

バンクシーの動物シリーズは、キュー橋付近の柱の上にたたずむヤギから始まった。

8月6日には高級住宅街、チェルシー地区で見つめ合うゾウが描かれた。

ロンドン東部のショーディッチ・ハイ・ストリートからほど近いブリック・レーンにかかる橋に3匹のサルが登場。

衛星アンテナに描かれたオオカミは、黒い目出し帽をかぶった男によって盗まれた。

ロンドン北東部ウォルサムストウにあるフィッシュ・アンド・チップス店の黄色い看板魚をついばむ2羽のペリカンがモチーフだ。

6作目は伸びをする黒猫。盗難被害を恐れた業者によって作品は完成から数時間後に撤去された。

8月11日に登場した作品は、ロンドンの金融街、シティ・オブ・ロンドンの警備派出所に描かれた。

ロンドン南東部に8月12日に現れた8作目は、車に脚を掛けたサイが出現。

バンクシーの動物シリーズを締めくくる9作目がロンドン動物園のシャッターに。アシカや鳥、蝶などがゴリラによって逃がされている。